欲望という名の毒薬
2005年に自費出版した詩集です。
文庫本サイズ60ページ、カバー付でしたが、見開き単位でPDFにしました。カバーや帯、しおりなどのデータも同梱しました。リアル本の雰囲気をお楽しみください。
抱けない生真面目男子が、気を持たせるプライド高い系女子に翻弄されながらも、プラトニックであろうとする姿は喜劇的でもあり、今なお色褪せない生々しい物語です。
1997年から、Shunzoは、ポートレートカメラマンとしてデビューし、個展や雑誌などで活動し、2000年以降は毎月数十名の個人撮影とプロモーション撮影に追われていました。初見の被写体の女性たちの「深い表情」を短時間で射止めなければならなかった中での超絶駆け引きでインスパイアされた擬似恋愛妄想から生まれたモヤモヤをイメージした物語形式のキャプションが元ネタです。2005年までの個展などで発表した写真のキャプションを一冊の詩集にまとめる作業は、女性の側のつぶやきと男性の側のモノローグで組み合わせて、1ページに1点づつ、見開きで呼応しあうような流れをと、作った年代ごとにテーマにしていた「くくり」で章分けする作業でありました。全体を通して様々な見知らぬ人間の内側の輪郭や人間模様が見えてくるように、また読む人の心の中の襞にねっとりとこびりついてるナニカが反応したり、様々な自分の思いでにからめて感慨に耽ってもらえればと思います。苦しみも含めて甘苦い幸せの一部であるはずの恋愛感情においては、浸りすぎない程度の哀愁もまた、新たな恋を見つけるラッキーアイテムになる場合が多々あります。古い恋にリボンをかけて封印して、新しい出会いに向かうための踏み台になれば作品も本望です。
電子書籍と言えるかわかりませんがPDFファイルのページもの仕様になっています。サンプルはその一部です。
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生きることは、驚きと気付きの連続です。こうした出逢いもまたキセキです。地球の状態や宇宙の状態もとても気になりますが、まずは我々の良い状態を作り上げ、維持してゆくためのクリエイティブ活動をたくさんの視点から様々な表現手法で誰かの心にのこせる人間になりたいです。日々精進です。