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閑話休題 02

基本ロン毛で通してきた。人生半世紀を過ぎて、その半分以上はロン毛だ。最近フツーの長さにバッサリ切った。厄落としの儀式みたいなものか。

30歳過ぎてからは、美容室は10年に1回ぐらいだろうか。肩甲骨より下ぐらいの長さになると、自分で適当に毛先カットしてゴムで縛っておけば気にならないタイプなのだ。顔つきがいかにもそうういう感じなので、なんのシーンであっても通してきた。

でも流石に「ただの浮浪者老人疑惑」が囁かれだしたらしょうがない。気がついたら髪のツヤが消えていたのだ。手入れをしなくても真っ黒ツヤツヤだった時代は遥か遠く、白髪が増えてパサパサになってきたら手の施しようがない。10年ぶりに美容室に行ったら、スタッフみんなに随分と話しかけられた。時の流れとともにみんな大人になっていた。オーナーは、あまり変わってなかったけどね。

「男はジジイになると、すぐ汚くなるから、月一でまた通いなよ」というのは勝手だけど、あんたの店、安くないからね(笑) そうじゃなくて、イケメンヘアーにしてくれるのはうれしいんだけど、ワックスがどうとか、指先で毛の流れ作れとか、基本的にムリ。

目先のやりたい事に集中したら40時間とか作業しちゃうタイプなんで、そうなったら寝るかPCにへばりつくかのどちらかしかない。その疲れで、他のこと全て面倒になる。ダメダメだわ。おしゃれ関係は落第。そう言いながらオシャレを目指したTシャツデザインしてるくせにね(笑)やりたいこと始めたら止まらないタチなのだ。鏡見る暇があったら作業していたい。

とは言え、今年は自分復活のため社交的に行動すると決めた年。伸びてきた髪は当分はオールバックにしてごまかす。面倒な時はハンチングかぶりっぱなし。それでなんとかなるから結局はものぐさに戻ってしまう。

さて、どのように見た目の自己改革すべきか悩んだ挙句

「そうだ、服装の雰囲気を変えてしまえば、気を使うに違いない!」と。

懐が寂しい時期に洋服のまとめ買いとなると、あそこ以外に選択肢はない。そう、古着屋である。今まで持ってなかった色柄のカジュアルを何着か掴んで大人買い。

「合わせとか気にして若作りしないと似合わんぞ」

そう思いつつ部屋に戻って一人ファッションショー…色々合わせてたら、結局馴染んでしまうのは、どうしたわけだろう。

結果として、何を選んでも適当にしてヒゲも無精してる方が似合うのだ。ピカピカしようと思っても、そうすればするほど「オデカケですかー」って感じで恥ずかしくなる。イカンイカン。

落ち着いたラグジュアリーな大人の風格が自分には欠けているのだろう。仕事柄、「こういう歳の取り方しかできなかったのだ」と言い訳をしながら、ライナスの毛布のように着倒してヨレた服をまとめてリサイクルセンターに持ち込んで自分を追い詰める事ぐらいしか思いつかないのだ。

もう、笑って生きよう。うん。一緒に笑ってください。

新たな「居場所」の発見と新たな人間関係やトキメキ探しを10年ぶりに始めようと息巻いている春の始まりである。自分の落ち着かなさに自ら鼻で笑うアラ還男の「ささやかな純情」である。




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