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麻雀の「運」を可視化する まえがき
麻雀が好きです。
数十年間麻雀を愛し続け、今でも麻雀を打っています。
一時は仕事にしていたときもありました。
今は前線を退き、趣味でしか牌を握ることはありません。
しかし、麻雀が好きなことには変わりがありません。
そんな人生を通しての麻雀愛好家の私ですが、今更になってある疑問が浮かんできたのです。
運ってなんだろう?
わかっています。
なにを言っているんだろうと。
運が良い。
運が悪い。
聞き飽きたほどに聞いたし、
もう言いたくないくらい言いました。
麻雀と運には切っても切り離せない、密接な関係があります。
麻雀をたしなむ人なら誰しも、麻雀の運について考えると思います。
麻雀のもつ偶然性というやつです。
それは非常に複雑に絡み合い、再現性のない状況を生み出します。
同じ配牌、同じ捨て牌、同じ点数差、同じ面子・・・
全てが同じことは、やはりないのです。
それが麻雀の魅力であることも、やはり誰しもが感じているでしょう。
だからこそ、今、私は運について考えたいと思いました。
麻雀のもつ偶然性について熟考したいと考えたのです。
麻雀に関する本が、様々な形で出版されています。
少し昔をたどれば、
「この場面は鉄でリーチ」
みたいなことを平気でかいてある書籍もあります。
今では「鉄で」なんて言葉を使う人は、少なくとも書籍では見られなくなっています。
日々進化しているのでしょう。
最近みた書籍では、x巡目リーチにおける上がり率はx%で、期待値はx点、といういうな統計的なデータも出てきていました。
この期待値計算はこれまで上級者がなんとなく経験則からはじき出していたものを数値化した素晴らしいデータだと思います。
ネット麻雀の存在が世に認められたことで、麻雀のもつ偶然性が徐々に数値化されているように感じます。
さて、上から目線で麻雀の研究の足跡を語ったわけですが、ここで私の目的を示そうと思います。
それはタイトルにもある通り、
麻雀の運を可視化する、です。
確率の数値化はされているが、もう少しわかりやすくすることはできないだろうか・・?
重要な局面だけではなく、なんでもないような局面に着目し、判断を可視化できないだろうか・・?
リーチ判断、ベタ下り判断からもう一歩踏み込んで、序盤の手組に関しても数値化できないだろうか・・?
様々な数値を考慮して、フローチャートを組むことはできないか・・?
それは決して簡単なことではなく、時間もかかると思います。
難しい挑戦になるでしょう。
余生を持て余した老人の戯言だと思って、温かく見守っていただけると幸いです。