全然自分アップデートできてなかった話
数日前にkoetomoというアプリをインストールした。
koetomoは昔流行った斉藤さんのようなアプリで知らない人と匿名で電話なりチャットなりができるアプリだ。
使ってみるとユーザー層がとても若かった。大体高校生、中学生、たまに小学生もいる。
男女比率は半々くらいだった。
率直な感想を言うと、とても楽しかった。
自分はあまりボイスチャットに慣れていなかったので、ボイスチャット界隈の文化が全て新鮮だったのが一点。
ただ僕にとってのkoetomoの醍醐味は、ひと回りくらい年下の人とも対等に話せることだった。
おそらく面と向かった時には気を遣いあってしまって築けないであろう対等な関係になれる。対等どころかむしろ尊敬できてしまうような人もいた。
たった数時間の間に、虐められた過去がある人、身内を事故で亡くした人、中学を卒業してからすぐ働いている人や、進学校に通う勉強が得意な人、いろんな人と話せた。
千差万別や人それぞれ、と言ってしまえばそれまでだが、当事者と話すと伝わってくるリアルがあった。
非常に面白い。
もう一つ気づけたのは、自分がいつの間にか親戚のおじさんになっていたことだった。
せっかく対等に話せていても、どうしても世代のせいでズレがある。
「今の子は知らないのか!」とか「〜ってわかる?」とか、世代が上の人がよく言うセリフを自分が言う側になっていた。
そういうセリフを自分が言う度、自分が中高生の時、そういう言葉を言われる側はあまりいい思いはしなかったなぁ、なんて当時の感情を思い出した。
だから流行に詳しい友達に勉強させてもらうみたいな感覚で話を聞いてみている。
まだまだ自分も若いつもりでいたが、自分の中のiOSをアップデートしないといけないことに気づけたのは、純粋な会話の面白さとは別に得た収穫だった。