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ヨルダンで散髪したら顔に電気を流された話。


今回は、ヨルダン滞在中に散髪した時のエピソードが、衝撃、いや、笑撃だったのでシェアしようと思う。


ヨルダンに来てから2ヶ月程が経ったある日。
そろそろ髪も伸びてきたし、散髪しようと思い、休日に首都アンマンの街を歩きながら床屋を探していた。

いくつかの床屋を見つけ、どの店に入ろうかと悩んだのだが、結局ローカルな床屋では英語が通じないところも多く、髪型の要望を伝えられなかったので、アラビア語が話せない僕は、ショッピングモールへと移動し、英語が話せる店員が居そうなモールの中にあるちょっとオシャレな美容院を発見して、少し料金高そうだなと思いつつもそのお店へ入った。

だがしかし、それが悲劇の始まりだった。。


入店し、10分程の待ち時間の後、席に案内された。
担当になった若い男性美容師は、英語が話せなかったが、他の店員が通訳するかたちで、髪型やカットの長さの希望を伝えることができた。そして、
「じゃあとりあえず全体を短く切って、顔もキレイにするね。」
と店員は言い残して、去っていった。

ん?顔をキレイにするってなんだ?(ヒゲを生やしていたので)ヒゲを整えてくれるってことか?
という疑問を持ちつつも、担当美容師(ここからは彼が頻繁に登場するため仮名をムハンマドとする)が散髪を始めた。

散髪自体は、時々ムハンマドのタバコ休憩が入りながらも順調に進み、1時間ほどで無事カットを終えた。

だが、ここからが問題だった。
散髪を終えたあと、次に案内されたのは洗髪台ではなく、何やらメイク道具がたくさん置かれている個室の部屋。

イスに座って少し待つよう指示され、何か仕込みを始めたムハンマド。
そして、顔にクリームを塗るよというジェスチャーをしたので、僕は指示された通りにヘアーキャップをつけ、上を向いて目を瞑った。


まず、あごや口周りから塗り始められたそのクリームは、ヒゲを整えるためのシェービングクリーム?かと思ったのだが、ヒゲが無いほっぺたや鼻の先、目の周りなどにも広がっていき、最終的に顔全体に塗られた。

顔に何かが塗られているのを目を瞑ったまま待っていたら、しばらくすると、ムハンマドはどこかへ行ってしまった。(おそらくタバコ休憩。)


一体何が塗られているのか、気になったので目を開けて、確認してみた。
その時の写真がこちら。

顔に塗られていたのは泥パック?のようなもの。


数十分後、ムハンマドが戻ってきて何か準備を始めたので、僕は再び上を向いて目を閉じた。

次は何をされるのか、と少し緊張しながら待っていると、
次の瞬間、

バチバチ!⚡️

という大きな音と共に顔に衝撃が走った。

何事かと思いびっくりして起き上がると、彼が手に持っていたのは、見た目がほぼスタンガンのような強力電気マッサージ器。
電気のイナズマがはっきりと目で見えるくらい強めの電流で、バチバチと大きな音が鳴っていた。笑

しゅんやはめのまえがまっくらになった。

「一体それは何?」「やるなら事前に言ってよ!」と伝えたが、ムハンマドは英語を理解できなかったのか、落ち着け落ち着け大丈夫だ、というジェスチャーで僕をなだめようとした。


何の前触れもなく急に顔に流された1発目の電流は、驚いた衝撃も含めてけっこう痛かった。笑
その後は電力を調整してもらい、気持ち良く施術を受けることができた。
いや、でも待てよ、顔をキレイにするって、、なんか、思ってたのと違う。。


そんなこんなで、ただの散髪のつもりが、2時間以上もかかってしまい、まさかの電気ショックもくらったが、無事に?施術が完了して、いざ、お会計。

店員「60JD(1万2千円)になります」
僕  「。。。え?」
店員「カットと電気マッサージ合わせて60JDです」
僕  「カットしかお願いしてなかったけど、電気マッサージは別料金かかるの?」
店員「はい。もちろん」

やられた。。
電気マッサージは頼んでもないのに勝手に店員につけられた有料オプションだった。
(後日、違うお店で散髪したらカットのみで5JD(1000円)だった。笑)

以前にもヨルダンではタクシーやホテルで、度々ぼったくりの被害に遭っていたので、またか、、と思ったが、ここで店員に怒ったところで相手は一歩も引いてくれないことは分かっていたので、文句を言いながらも、しかたなく60JDを支払った。


そして肝心の髪型はというと、、、

きっちりアラブ人風ヘアー
電気マッサージの後で顔がちょっと赤い。笑


まあ悪くない出来だったので、
今回は許してあげよう。。


と思ったが、まだ話しは続く。

その日の夜。
家に帰って、シャワーを浴び、髪の毛を乾かしたら、笑撃の事実が、、

前髪、パッツンやないかーい

気づいた瞬間、
鏡の前で一人で笑い転げた。

そんな笑撃的な散髪体験だった。


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