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NY市ではワクチンを打っていないと外食ができなくなる!日本はどうする?

NY市の大きな政治判断

こんなニュースが飛び込んできました。

米ニューヨーク市のデブラシオ市長は3日、市内のレストランやスポーツジム、屋内娯楽施設に入る客ら全員に対し、新型コロナウイルスワクチンの接種証明を義務付ける方針を明らかにした。
デブラシオ氏は記者会見で「接種が済んでいない人は、残念ながら多くのことに参加できない。完全な社会参加を望むならワクチンを打つ必要がある」と語った。義務化は来月13日から施行するという。

つまり、ニューヨーク市長は外食や娯楽施設を楽しむにはワクチンを打っていないといけないという大きな政治判断をしたわけです。
ワクチンを打つか打たないというのはあくまで個人の考えが尊重されるわけで義務化をするのは多くの国で難しいわけですが、外食などには義務化するというある意味裏技的なことをするわけです。
これには賛否両論あると思いますが、いつまでも経済を止めるわけにはいかず打開策が今のところワクチンしかないことを考えると、アメリカ国内はもちろん世界で同じようにするところが増えてくると思います。
僕自身も賛成です。

全員にとってハッピーな判断はない

日本ではまだ希望者がワクチンを接種できていない状況なので、当然こういう規制はできないわけですが、こういう選択肢ももっと議論されるべきです。
日本は変に平等意識があるのでなかなかこういう規制をするのはハードルが高いですが、そんなことも言ってられない状況になってきました。
コロナの感染者数が急増する中で、飲食店含めリアル店舗の経済がもう一年以上止まってしまっています。
僕らツアー会社も実質的には規制されていて、緊急事態宣言が出ればほとんどほぼキャンセルされてしまうわけです。
そういうわけでウィズコロナ時代にどのようにして経済を動かしていくべきかっていうところの議論は早めにしておくべきだと思います。
当然政治家などはこういう議論を既にし始めていると思いますが(そう願っています)、一般人も考えなくてはいけないのです。

今回の規制の大きな問題

この規制の大きな課題は従業員もワクチンを接種していないといけない点です。
一般人は外食や娯楽施設を楽しまないのであればワクチンを接種しなくても大丈夫ですが、サービス業の従業員はその選択肢はなく、接種しないと仕事を失う可能性があります。個人の自由じゃ済まないというわけです。
今回のニューヨーク市の判断はもちろんそこも含めての判断だと思います。

経営者としてこのニュースをどう見るか

僕はツアー会社を経営していますので、今後ここは社内でも大きな議論になると思います。お客様が訪日外国人がメインなので他の会社よりも大きく関わってきます。
僕の考えとしてはツアーガイドは全員ワクチンを接種すべきだと思いますし、それを募集サイトで公表すべきだと思います。そうしないとお客様は安心してツアーに申し込むことができません。
お客様もワクチン接種済みの方しか受け入れられないという判断も出てくると思います。
ここは今後社内全員でしっかりと議論していきたいと思います。

こういう危機には全ての人がハッピーという解決策があるわけではありません。
そこが学校のテストや漫画やゲームと大きく違うところです。
痛みを伴う判断になるわけです。
このニュースを読んで日本に住む一人一人が他人事にせずしっかりと考えていく問題だと思いました。

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