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従業員のやる気にさせる7つのカギ

経営は従業員との戦いです。それは真っ向勝負の殴り合いではなく、いかにして従業員のやる気を起こしていくのかという戦いです。そこで今回は、稲盛和夫氏の「従業員をやる気にさせる7つのカギ」から学んでいきます!
*引用していますが、この内容だけで完全に理解することはできません。そのため、上記の書籍から深く学ばれることをお勧めします。


従業員をパートナーとして迎え入れる

自分の企業をもっと大きく発展させていこうとするとき、あるいは新たに小さな企業を立ち上げ、それを成長発展させていこうとするとき、基盤となる企業統治の要諦は、従業員をモチベートすることです。
経営者ひとりがいくら努力しても限界があります。特に零細企業では、他に頼るべき人がいないので、そのわずかな従業員をパートナーとしていかなければなりません。自分と同じ気持ちになって仕事にあたり、事業を支えてくれる、自分と一心同体になって仕事をしてくれるパートナーとすることが、どうしても必要です。まさに一体感をもった会社、組織をつくっていくことが、企業統治の第一歩です。

従業員に心底惚れてもらう

信頼していた従業員が会社を辞めてしまうということがあります。経営者はそのようなみじめな思いをしないよう、心と心で結ばれた人間関係をつくっていくことに、何としても努めていかなければなりません。あなたに惚れ込んで、どこまでもついてきてくれる人たちをつくり、そのようなすばらしい人間関係をベースにして、会社を発展させ、彼らを幸せにしていかなければなりません。
惚れ込んでもらうためには、己を空しくして、従業員のことを最優先に考えることが求められます。言葉を換えれば、聞こえはよくありませんが、従業員をたらし込んで、自分のパートナーに仕上げるのです。そのためには、経営者自身に自己犠牲の姿勢が必要です

仕事の意義を説く

従業員の心情に訴えるのみならず、「仕事の意義」を説くことで従業員のモチベーションを高めることも必要です。
私は最初に勤めた松風工業で、粉まみれ汗まみれになって働いてくれた、後の京セラ創業メンバーに、「我々はまさに最先端の研究をしている」「この研究開発が成功すれば、人々の暮らしに大いに貢献する」と、単調でつまらないように思える仕事の意義を諄々と説きました。
自分のやっている仕事に意義を見出せば、気持ちが高ぶり、持てる力を最大限に出してくれるはずです。そう考えて、私は仕事が終わった後に、毎晩彼らを集めては、仕事の意義を説いていったのです。

ビジョンを高く掲げる

従業員のモチベーションをさらに高めるためには、「ビジョン」を掲げることが大切です。私は、京セラがまだ中小零細企業であったときから、「この会社を日本一、世界一の会社にしよう」と、倦まず弛まず従業員に説き続けました。すると、はじめは半信半疑であった従業員も、いつしか私の掲げた夢を信じるようになり、その実現に向けて力を合わせ、努力を重ねてくれるようになったのです。
すばらしいビジョンを共有し、「こうありたい」と会社に集う従業員が強く思えば、そこに強い意志力が働き、夢の実現に向かって、どんな障害をも乗り越えようという、強大なパワーが生まれてくるのです。

ミッションを確立する

モチベーションをさらに揺るぎないものにするのが、「ミッション」です。私は当初、京セラ創業の目的を「稲盛和夫の技術を世に問う」ためと位置づけていました。
しかし、創業 3 年目の高卒社員の反乱を契機として、「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」を経営理念とすることに決めました。この「大義」には、私利私欲を超えて、企業に集うみんなが心の底から共感し、共鳴することが可能でした。また、一切やましいことがないため、経営者である私自身も、この目的追求のため、一切の躊躇なく、全力で経営に打ち込むことができました。

フィロソフィを語り続ける

高邁な企業の目的を追求していくためには、経営者自身が「私はこういう考え方で経営をしていくつもりだ」という自らの哲学を企業内で説き、共有していかなければなりません。フィロソフィを経営者が自分で話せるようになり、さらには従業員と共有できている企業は伸びていきます。その形は企業によってそれぞれ違いますが、フィロソフィを社内で共有している度合いが、会社業績に正比例しています。
フィロソフィは多様な世界の中にあっても、どの宗教とも矛盾しない、普遍的な哲学であり、海外の従業員をも納得させ、共鳴させることが可能です。そのような普遍的なフィロソフィを語るためにも、経営者自身が心を高める努力を怠ってはなりません。

自らの心を高める

経営者自身が「心を高める」努力を怠ってはなりません。このことには十分な注意が必要です。
企業が小さいときには、経営者の器が小さくてもかまいませんが、そのままでは決して企業が発展していかないからです。経営者は、しっかりとした哲学を学び、自分の器を大きくするように努めるべきです。
経営者が自分の器を大きくすれば、企業も必ず成長発展を遂げていきます。「心を高める、経営を伸ばす」ということこそ、まさに経営の要諦です。

おわりに

いかがでしょうか。全ての言葉がグッと胸に刺さります。冒頭でもお伝えしましたが、この内容だけで完全に理解することはできません。そのため、本書から深く学ばれることをお勧めします。

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