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降りかかるビザ問題

フィンランドでの3シーズン目も終盤になり、10月末で現チームとの契約が切れます。

そのためサッカーを続けるのあれば必然的にチーム探しを始めなければなりません。

ありがたいことに現在はフィンランド2部リーグでチームからお金をいただき、就労ビザという形で合法的にフィンランドに滞在できています。

そして、今シーズンここまで個人としてはまずまずのシーズンを送ることができていて、あわよくば来季はフィンランド1部にチャレンジしたいと思っていたのですが、これが思いの外難しい、恐らくほぼ不可能だろうということを代理人から電話で伝えられました。


その理由として大きく①ビザ ②年齢 ③経歴 がありますが、今回はビザについて詳しく説明します。

ビザ

外国人が外国で合法的に滞在するにはいかなる場合でも滞在ビザが必要です。

国によってはパスポートのみで観光ビザとして1年間滞在できる国があったりしますが、フィンランドのビザ事情はかなり厳しい部類に入ると思います(観光のみであれば90日間滞在可能)。

去年から日本とフィンランドの間でワーキングホリデー制度が導入されており、多くの日本人がフィンランドへ訪れています。

サッカー界も例外ではなく、フィンランドの2部以下でプレーしてる選手たちの半分ほどはワーキングホリデービザを取得してきています。

これにより1年間チームがビザを支給する必要なく、合法的にフィンランドに滞在出来るので、チームとしてはかなりお買い得な外国人選手になるということです。

ただ、1部リーグがこのビザでのプレーを許してるのかが定かではありませんし、あくまで就労ビザの取得を目指し続けるつもりです。

また、外国人だとしてもEU(欧州連合)内の国籍かどうかでも大きく変わり、日本人はもちろんEU外です。

なので、外国人枠や選手登録の部分でかかってくるお金も変わってきます。

ここまではなんら今まで通りなので、フィンランド最高峰のリーグだとしても決して不可能な話ではないように感じます。

しかし、来季以降アスリート雇用のためのビザ申請がより難しく、厳しくなると言われました。

というのも実は最近、フィンランドでサッカーエージェントを装った大掛かりな詐欺事件が記事になっていました。

外国人選手向けにフィンランド国内にいる男たちが、プロ契約、宿舎、食事などを提供する代わりに数千€もらうというビジネスをしていたことが発覚し、警察も巻き込みかなり問題になっているそうです。

このような実例も影響してか、全く関係ないのかは定かではありませんが、来季以降、アスリートビザを申請中の間は母国で結果待ちをしなければいけないということになったそうです。

実際にフィンランド語のWebサイトをフィンランド人に見せたところ、本当の情報らしいです。
サッカーだけでなくフィンランドで盛んなアイスホッケーやバスケにも同じルールが適応されるようです。

今シーズンまでは、トライアウトからビザを申請するまで、ビザの申請中も公式にビザを申請中だと証明する書類さえあれば、リーグ戦にも問題なく出場することができていました。

しかし、不法滞在を防ぐためなのかビザを完全に受け取るまでは日本にいなければいけなくなりました。

なので、もし仮にどこかのチームにトライアウトのために渡航しテストを受け、いざ契約へという段階に入っても、1度全てを日本に持ち帰り、日本からフィンランドの移民局へアクセスし申請し、受理されるまで日本で待機し、ビザが発行され次第それを手に持ちフィンランドへ入国しなければなりません。


また、スムーズに申請をしたとしてもビザが正式に受理されるまで、時には数ヶ月も待たなければならないので、その間フィンランドに入国できないということです。

なのでそのリスクを避けるために外国人を避ける傾向になるかもしれないということです。

上記の通り、来季に向けたチーム探しは困難極まりなさそうですが、移籍はタイミングや縁、運の要素も大事です。

正式に代理人から他の代理人とコンタクトを取っても良いと許可をいただいたので、自分からサッカー就活を本格的に開始します。

大前提今シーズンもまだ残っているので、そこでベストを尽くし、どうにはステップアップと言える移籍を実現できたらなと思います。

サッカーのレベルなのか、給料なのか、またはサッカー以外の面で人間的成長できる環境なのか、チーム選びの要素は沢山ありますが、その都度柔軟に考え何が自分にベストの選択なのか判断します。

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