Canoword mini5 を動かす
製造から35年、これだけ経過していれば、トランス、コンデンサに問題が生じてくるから、あくまでも動くかの確認を行った。腕に自信があれば、これらの部品交換をしたいところ。
電源投入、プリンタベッドが左に動き初期化、左端にベッドのユニットが衝突する。センサが劣化しているものと考えられる。
液晶濃度調整のボリュームつまみがややお疲れ気味。それでも使える。液晶画面は至って正常。
キーボードは、丈夫そのもの。文字入力は完璧。さすが、電子英文タイプライタを発売していただけはある。重くもなく軽くもなく。
一番負担がかかるキーは『次候補』。変換キーに当たる『サーチ』は、熟語の区切りを検索するだけの機能。次候補を押し、候補を出し、サーチを押して確定する。次候補を押さず、サーチを二度押しすると無変換になる。
カーソルキーで未確定状態(反転表示)のひらがなに持っていき、次候補を押すと変換候補が現れる。熟語の区切りを手動にできる。これは変換の学習機能がない、貧弱なシステムには有効。つまり、変換の学習を人が記憶しておくにもなる。
カーソルキーは左右のみ。改行を押してもマークが入るのみで、文書容量の終端まで一本道。
書式設定はスイッチ。用紙サイズ変更もスイッチ一つ。文字、行ピッチも3段階切換。実に分かりやすい。あとは、インデントやマージン設定でお好みの字数で。
逐次印字にスイッチを入れると改行を押す度に一行印字が始まる。電子タイプライタに近い仕様。ものを考えながら打つより、手書き文書を清書するが扱いやすいと思われます。当時のワープロ専用機は、清書(浄書)用にも使われていました。昭和50年代後半の文書作成は、基本手書き。それを和文タイプライタにて清書していました。大きな企業では、和文タイプライタの専門職もいました。
あと何年動くか分かりません。時々、電源を入れてみましょう。