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【CASIO】構成比計算なぜ÷100÷÷と操作するのか。
特定の業種(資格)の方々がCASIOの一般電卓を忌み嫌い、SHARP電卓を強力に推奨するのか。
これは特定業種(資格)の方々へSHARPがスポンサーについているわけではなく、理由はただ一つ構成比計算。定数計算とパーセント、M+ではCASIO一般電卓では操作が不可能と思われていることでしょう。もちろんあることをすれば定数計算とパーセント、M+でもできます。
構成比計算は、いくつかの項目を合計して、ある項目が合計の何パーセントかを計算しすべての項目の百分比を合計して100%にするのが手順。
SHARP(CASIO以外)では、まずいくつかの項目の合計を求めメモしておく。電卓にGTキーがあればGTメモリを呼び出します。
次に各項目%,M+の操作をくりかえす。最後にMRを押すと100%(もしくは100%に近い値)が表示され計算完了。
それではCASIO一般電卓の場合はというと、定数計算モードに入るためにはまず、合計を定数にセットする操作をするために、合計÷÷と操作してKを表示させ、各項目,%,M+と操作してみてください。%キーを押すと比率は出てきます。しかしM+を押した瞬間に全く異なる数値が出てくることに気づきます。この理由を知らないと電卓が故障するのではないか。不良品だ。だからCASIOはダメなんだとなります。CASIO一般電卓が《メモリと連動する》というのはこのことだと思われます。
定数計算モードに入った場合、%を押した場合の位置づけを考えてみましょう。
例えば合計が100、計算しようとする項目を10とします。
100÷÷10%と操作すると、100の10%ですから10が表示されます。次にM+と操作すると現在表示されている10を使い100で除算してしまうことから0.1になります。結果的に
10÷(100×100)
を計算してメモリに格納してしまいます。これは一体どうして起こるかということは、説明書にも書かれていません。写真の電卓(CASIO DF-120GT)説明書の定数計算は《繰り返し計算に便利です》と計算例のみです。
![](https://assets.st-note.com/img/1699184033572-Xfppue5xIO.jpg?width=1200)
定数計算モードに入っている状態で他の四則演算キーを押すとモードが解除されます。ただし、平方根キーと%キーは定数計算モードのままです。(解除されない)。そのため、%を押した時点で百分比を表示しているだけです。=もしくはM+(またはM-)を押すと、表示された数値÷定数が実行されます。そのため、2回同じ数で除算した結果になります。
%とM+を使って構成比計算をしたい場合は合計の平方根を定数とすればよいことになります。合計数値によっては若干の誤差が生じます。
最近の説明書には省かれていることがありますが、応用計算として、合計÷100÷÷を使う操作を示しています。これは、合計から百分比の100で除せば、項目÷合計×100の×100を消すことになります。この項目÷合計を定数にセットするために100で除算するわけです。
先程示しました合計の100、項目10の場合、比率は10÷(100÷100)になりますから10%となります。
この方法の利点は、項目の加算÷100÷÷項目の数値,M+、項目,M+
………MRと連続させられます。また÷100÷÷の100を1,000にすると千分比(‰)での構成比計算ができます。