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個展の視点から考えるプロセスエコノミー

唐突にお知らせですが、7月に東京・浅草で個展を予定しています!

タイトルは「Palettopia」(パレットピア)
色彩豊かな様子をイメージさせるPalette(パレット)と、楽園を意味するUtopia(ユートピア)を組み合わせた造語です。いつも以上に色鮮やかな作品を集めて展示したいなと考えています。

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会期は2022年7月16日(土)〜7月24日(日)、場所は浅草にありますチェドックザッカストア 1F & 3F ギャラリーです。
詳しい情報はこちら https://naturalpermanent.com/illust/news/10525/


展示の前に作品をバンバン見せてしまう

最近アトリエを借りて作業スペースが大きく確保できるようになったので、数年ぶりに手描きの絵も作りたいという気持ちが高まり、長らく眠らせていた画材を引っ張り出し日々制作に励んでいます。

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今回その制作過程、完成した作品をTwitterやinstagramなど、SNSでバンバン公開・共有しております。


先に絵を見せちゃっていいの?

こんなふうに個展に出す予定の絵を出し惜しみすることなくウェブで先に全部見せちゃったら、肝心の開催期間中、会場に来る人が減るんじゃないの?という心配もあるかと思いますが、むしろそれは逆なのかもしれません。

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長いこと個展を開催し続けているので身に沁みてわかっているのですが、人にわざわざ足を運んでもらうということは並大抵のことではありません。

どこの馬の骨ともわからない人間が展覧会を開き、乞うご期待とばかりに当日まで作品を誰にも見せず、会場でじっと待っていても駄目です。(体験談)

展覧会ではどのような作品が飾られるのだろうか。どんな人間が何を思い、どんなふうに描いているのだろうか。その内容がわかっていないと安心して足を運んでもらえないのです。

何が待っているのかわからないワクワク感が良い場合もありますが、それはかなり特別な場合のみ。昨今は福袋だって中身の商品がわからないと売れませんし、いろんなサービスだって無料のお試し期間があって当たり前です。

人は何かを選択するとき、失敗してガッカリすることを嫌うので、すでに知っているものから選んで行動できる安心感がないと、なかなか行動には移しにくい、つまり内容がベールに包まれた展覧会にはわざわざ足を運んではもらえないのです。


制作過程を共有することで得られる効果

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本記事のタイトルにも使わせていただきましたプロセスエコノミーという言葉。2021年に出版されたプロセスエコノミーという本には、“良いモノ”だけでは稼げない時代の新常識として、完成品ではなく「制作過程」を売ることが大切だと解説されています。

特にSNSを利用し作品を発表する中で、自分自身でも感じていたことが言語化されており、まさに納得の内容でした。ご興味ありましたらぜひ。


制作過程を共有することで得られる効果も大きいです。まずは人目があることでサボらない。しっかりせねばという気持ちが芽生えること。

リアルタイムで反応が得られること。どの作品の、どの制作工程にみなさんが興味を持ってくださっているかが、いいねの数やコメントで可視化できる。

その分析をもって、次の一手を考えられる。作りながらもより良い方向に軌道修正をすることができ、作品のクオリティが向上します。


1度きりの告知をみんなが見てくれることなどない

例えばこの告知ツイート、たくさんの人に届いてほしいなとは思うものの、一度きりの発信だけではまずほとんどの人には届きません。

だからといって何度も自分でリツイートするのはちょっと気が引ける…

でも、制作過程をこまめに共有することで、その都度新たに気づいてくれる人が増え、今度個展するんだということを無理なく伝えることができると思っています。


描いた絵はスルメのごとく噛む(しがむ)

せっかく丹精込めて描いた絵を、展覧会で初お披露目して、そのあとは家に持って帰って押入れの中に… なんてことになったらもったいないです。

一枚の絵を描く過程でできる副産物とも言えるラフ、画像、動画をそれぞれ別のコンテンツとして発信することもできます。

例えばこんなふうにYouTubeにアップしたり。

ほかにはInstagram、Facebook、Behance、Dribble、そしてこのnoteにも。

どこで誰が見てくれるかわかりませんので、いろんな形で残します。スルメのように、味が出るあいだは何度でも噛む(しがむ)のです。MOTTAINAI精神。

ただ、それだけ時間はかかります。とくに動画撮影・編集は倍ほど時間が必要です。そんな時間があったら1枚でも多く描けというお言葉もごもっとも。これをデメリットと捉えるかどうか…


あとはとにかく期待値を超えられるよう励む

制作過程を見て、興味を持ち、わざわざ個展会場に足を運んでくださる方は、その時点でもう最高のお客さんであることは間違いありません。

ただ、自分としてはそれに甘えていてはいけない、と。高い期待値を持って来てくださる方の気持ちに応えられるようなものを、会場で体感してもらわねばなりません。

最高のお客さんと最高の時間を共有すべく、とにかく頑張るのだと。己を鼓舞しつつ、準備をすすめるのでありました。


最新の情報についてはTwitterで「 #個展Palettopia 」というハッシュタグを使って発信をしていますので、ぜひまたご覧ください。

https://twitter.com/hashtag/%E5%80%8B%E5%B1%95Palettopia?src=hashtag_click&f=live



ということで最後にもう一度だけお知らせを。
皆さんにご覧いただけることを楽しみにしています、どうぞよろしくお願いいたします!

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個展Palettopia
2022年7月16日(土)〜7月24日(日)
チェドックザッカストア浅草 1F & 3F ギャラリー
https://twitter.com/satakeshunsuke/status/1523841727064571904





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サタケシュンスケ(イラストレーター)
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