こどもの頃の夢
この記事はぼくが参加する子どものためのワークショッププログラム
「ちびっこうべ」の連載記事です。
http://kiito.jp/chibikkobe/
自分が子どもの頃にあったらどんなによかったか!という、この素晴らしいプログラムのことをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと思い、そのワークショップのスタートからゴールまでを書いています。
先日、ちびっこうべに参加するクリエイターのミーティングがあり僕も出席してきました。デザイナーさんや建築家さんがたくさん集まり、ご挨拶や懇親会など。はじめましての方もたくさんいるのでひとりずつ自己紹介を行ったのですが、それとあわせて子どもの頃持っていた夢(職業)を皆それぞれ発表しました。
興味深かったのは現在デザインの仕事をされている方の子どもの頃の夢が「漫画家」である人が多かった事。視覚的に何かを伝える、表現するという今のお仕事につながっているので納得でした。僕も小学生の事はドラゴンボールを真似たマンガをよく描いたものです。(でも夢はコックさんでした。)
ただ、子どもの頃からデザイナーになりたくて、今デザイナーになっている。という方はこの場にはいらっしゃらなかったのです。(ちなみに建築家さんの中には子どもの頃から建築家を目指していたという方がいました。)きっとそれは子どもからすると具体的にどんな職業なのかがよくわからない、知らない。デザインという言葉は知っているけれどそれについて学ぶ機会=当事者である大人が身近に少ないため、そもそも想像すらできていなかったのではと思いました。(きっと今以上に、2、30年前だとなおさらそうですよね)
僕もデザイナーという職業を意識したのは専門学校に入学する直前でしたし、その時もまだ正直どういう仕事なのか詳しくはわかっていませんでした。卒業後、就職してデザイナーになってからは楽しさも厳しさも嫌という程身にしみてわかるのですが… それはまたあらためて書くとして。
話を戻します。漫画は子どもたちにとって身近なもので、自然とそれを意識して憧れられる環境があります。ケーキ屋さんとか、お花屋さん、最近ではYoutuberもそうでしょうか。僕が小さい頃コックさんに憧れたのも、親戚のおじさんが料理人だったのを間近で見たからでした。デザインの仕事はというとまだなかなか現場を目にしてもらう機会もすくなく、そうもいかないようで。
でもデザインのお仕事って本当にすごいし楽しいのです。社会を機能させるために他の職業と同じようになくてはならないものです。(イラストレーションも!ですよ。)そんな素敵なお仕事があるという事を、ただ知らないからというだけで選択肢にも入らないのはもったいない。せめて知ってもらうことから始めよう、という事でまずは大人が動かねばならない。そんな気持ちで僕はちびっこうべのデザイナーチームの一人として取り組んでいるわけです。
このちびっこうべを通してデザインに触れたこどもたちが大きくなった時、僕はイラストレーターとして一緒に何かできたらなぁ、というのが今の僕の夢のひとつです。
熱い。ちょっと熱苦しい気もしています。でも書きたい。熱量が溢れてすみません。
この記事をご覧になって少しでも興味を持ってくれた方、面白そうだなと感じてくれた方、ぜひともボランティアサポーターとしてこのプログラムに参加してくださいませんか?(ちなみに僕も、他のクリエイターも全員ボランティアです。)まだまだ募集中です。
詳しくは運営事務局(KIITO)のページをご覧くださいませ。
http://kiito.jp/schedule/event/article/29235/
あと、神戸市の小中学校に通うお子さんをお持ちの方、夏〜秋にかけてのワークショップ参加者の募集がはじまりました!定員を超える場合は抽選となりますが(例年人気でそうなっています)、ぜひお申し込みくださいませ。
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/29456/