フリーランスはいいものなのか
昨今の独立ブーム?もあってか、フリーランスになること自体がちょっともてはやされすぎているような気がしています。
時間に自由で、場所にも人にも束縛されない、自分の名前で実績が残せる、仕事をすればするほど稼ぐことができる、といったキラキラして見える部分だけに目が行ってしまうからでしょうか。
もちろんそうした見栄えのいい部分があるのも事実ですが、実際のところは思ったよりもずっと地味で、地道に毎日を必死で過ごしています。
会社員からフリーランスに転身されて2年目の萩原まおさんのツイートを拝借。ご自身の経験から感じられたことなので重みがありますね…。
「フリーランス楽しいです!」という内容の投稿が、このように意図せずとも誰かに対して攻撃的に受け止められてしまうこともあるんだという教訓になりました。
フリーランス最高!という風潮は、そうでない立場の人からするとちょっと耳につくでしょう。同じ立場にいるぼくでも「そうかなぁ、最高かなぁ?」と思うことがあります。
実状は楽しいことばかりではなく、「仕事がなくなり不安でお腹が痛くなり胃薬のみました!」「案件抱え過ぎてプレッシャーでお腹が痛くなり胃薬のみました!」という、不安や重圧を感じることの方が多いくらいです(ぼくの場合)。ただ、誰もそんなネガティブなことばっかり投稿しないので表には見えてこないだけで。
時間に自由で、場所にも人にも束縛されない
ということはもちろんありますが、会社員時代よりももっとずっと多くの人と関わって生きて行くことになりますし、いざとなればいつでもどこへだって飛んでいく必要がありますので、そうとばかりも言えないような。ぼくも1時間の打ち合わせのためだけにしょっちゅう神戸から東京まで飛んでます。時間も場所も不自由だと感じる事が多いです。
自分の名前で実績が残せる
自分の名前で仕事をするということはそれだけ責任が大きく重いということ、もし何かあっても会社のように組織が守ってくれることがないので、常にプレッシャー。これもまたお腹が痛くなるやつです。胃薬が手放せません。
仕事をすればするほど稼ぐことができる
売れっ子前提ですもんね。でもひとりでできる限界もありますよね。もちろん仕事がなければ無収入もありえます。ああ、お腹痛い。
こんな感じで、人知れず日々大変な思いをしてやっているわけです。
ぼくも独立するまで5年近く会社員をしていた経験があります。当時からツイッターこそありましたが、今ほどまわりに情報が溢れていなかったので変にキラキラした憧れを抱いてフリーランスになったわけではありませんでした。
そうして先入観なしでスタートできたからこそ、現実と理想のギャップに悩むことなく10年以上続けてこれたのかもしれません。
似たような話題でよくある、会社員がいいか?フリーランスがいいか?という選択についても思うことがあります。
このとおり、どちらが良い悪いとは思いません。会社員時代も大変でしたが楽しかったです。フリーランスになった今も大変ですが楽しいです。仕事がスキなら、立場や状況がどうあれ楽しいと思えるのではないでしょうか。
結論としては
フリーランスはいい。(ただしキラキラフリーランスのことはよく知らん)
です。胃薬は必須。
そして、雨漏りのする借家からは、早々に引っ越ししたい。です。
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