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空気を読んだからこそ、声に出して伝えよう!【フィードバックの第一歩は観察から②】

 
「 恋は誤解から始まり、愛は理解から始まる(作者不詳)」
 
瞬間的に燃えるような恋多き人は「べき」が多いのかもしれません。
 
想像と期待の入り混じった未来。
 
あなたのこうある「べき」という態度に、相手は「理解」しあう可能性を見出すことが出来ません。
 
私は開示しないけれど、あなたは私を理解すべき。
知ろうとすべき。察するべき。
 
そんな態度や考え方は、相手を見て理解するという「観察」そのものも歪ませてしまいます。
 
結果、理解しあい、愛や信頼を育む状況からどんどんと遠ざかってしまうことでしょう。

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☆ 対話の構造

というわけで、今日は「観察」のアップデートの第一歩です。

まずは、私達が自分の話を相手に伝えるまでに5つのプロセスが発生していることをおさえておきましょう。

①自分の思考、感情

②自分の意図、目的

③自分の言動

④言動が与えた周囲への影響

⑤相手が受け取った自分のストーリー

となります。このプロセスの中で、

【話した側】
・私は②を相手に伝えたと思い込んでいます。③④⑤は見えない、見えにくい。あるいは相手の問題だと考えて気を払っていません(盲点)。

【聞いた側】
・私は③④⑤の事象しか受け取れません。なので、相手の意図や目的は③④の結果。特に「行動」による判断から理解しようとします。

つまり、③を挟んで、話し手は②を伝えたつもりなのに、聞き手は④の結果から話しての意図や目的を理解しようとします。

この為に話し手は、聞き手に対して「わからずや!」とか「理解しない(KY)」と言いやすい。

聞き手は「言ってる事とやってる事が違う」とか「ちゃんと伝えないからだ」と話し手に言い返すことになります。

結果、往々にして感情的対立へと発展していく事は容易に想像がつくでしょう。この構造ギャップがコミュニケーションで常に起こっている。

私達はそこをまず理解しておく必要があります。


☆ 心に棚をつくる

こうした構造ギャップをいかに避けていくかというと、私達は対話の前に

「正しい(確信、信念)自分を脇に置いておく」

技術を身に着ける必要があります。

共感しあう優れた対話の研究は、アドラー、ロジャースといった昔から最近におけるダニエル・ゴールマンらに至るまでほぼ同じ結論が導かれています。それは、

・相手の視点(状況、環境、性格といった現在地)を理解する力
・相手の感情を汲み取る力
・相手が本当に求めている事を察知する力

の三つです。

・この人にはどんな状況や背景があるのだろうか?
・この人は今どんな感情なのだろうか?
・この人が本当に伝えたい事や、求めているものは何だろうか?

相手の言葉をどう解釈するか、どのような技術で伝えるか。
そんなことを頭でうんうんとひねり出すよりも、

「あなたのことを教えて下さい」

という謙虚で自然な態度こそが、理解を深めていく事になります。

技術以上に「相手に興味を持つ」という自分自身の他者への関わり方を変えていく。

そのことが、よりよいコミュニケーションを生み、その先によりよいフィードバックを生みだしていくのです。

人は相手の心情を感知できます。

あなたが相手に興味がなければ、相手もあなたに話す必要がないと無意識に判断してしまうのです。どんな優れた名文も、感情のない言葉で棒読みされれば伝わらない。だからこそ、

「好奇心」という眼鏡やものさしを使って相手と対面する。

まずは、今まで以上のレベルで身近な人と意識しながら対話をしてみて下さい。相手に意図を伝えてから話すのも有効ですよ。

ぜひお試しを!

というわけで、次回からは事例も交えた実践へと移っていきたいと思います。

ではでは!

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