【第三十三場A…アンアッピのアップルパイ】
《E氏→わたしがアップルパイになって食べられる。それを食べた人は笑顔になるという理屈はご都合主義で気になる。アップルパイはひと切れ、10ギロンです。安くておいしいとあった。それが読み進むと、原料がただになり、無料配布となる。光熱費や人件費はかかっているのに? 原価の回収はしないの?》
リンゴの木になったわたしは次の年から、たくさんの実をつけることができました。去年のたったひとつなった実は、アンアッピがアップルパイにして、仲間たちに食べさせたんです。今年のリンゴでアップルパイを作れば、カスベガス中の人に食べてもらうことができます。
アンアッピがおいしいアップルパイを焼きました。アップルパイはひと切れ、10ペロンです。安くておいしいので、アップルパイは、飛ぶように売れました。
街の人たちは、ありがとう星人のおじさんの黄色い水がかかっていたので、やさしくて、いい人ばかりでしたが、食べると前より笑顔が素敵になりました。そして、いろいろなものをアンアッピに持ってきてくれるようになったんです。おかげて、小麦粉もお砂糖もたくさんになりました。大工さんなんか、アンアッピに大きなお店を作ってくれたんです。それではと、アンアッピはアップルパイをタダで売るようになりました。
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