無骨な田舎もいいものです

本当は水路に映る光の道と愛犬アロンのシルエットを撮ろうとしたのですが、なんせ調教されていない犬２匹連れの散歩のため凝ったこともできず、やっとこさスマホを出してシャッターを押したのでした。

さらに縦撮りのためnoteのトリミングに合わず、山の写真になりました。この下に光輝く水路が撮れています。アロンが水浴びしながら、歩いています。すみませんが、ご想像におまかせします。

きれいな富士山型の山が尾鈴山です。富士山はどこから見ても富士山と分かりますが、尾鈴山は、よそから見るとガタガタの山で、どれなのか判別に苦しみます。

神武さま一行がお船出の前に、矢にする竹を採ったり、矢じりの石を研いだ所と言われていて、標高1500メートルくらいの山です。

おすず町というネーミングにしたら、綾町みたいに人気が出たのかもしれませんが、ツノです。名前からしてケンカの町です。文化よりケンカです。

アームレスリングが流行りだしたころ、勝ったら10万円という看板をあげているやつが市内にいるという噂がこの町の或る男の耳に入りました。

猛者ぞろいの町です。すぐに向かいます。

そして、無敗だった人をあっけなく倒してしまいます。技術が通用しないレベルの剛腕だったのでした。

しかし、10万円が用意されていないと知るやいなや。。。

男は、その場所を無きがごとくにぶっ壊しました。

その後、１敗になった無敗の人は、教えを請いにこの町に通うことになり、友情が芽生えるのでした。

チャンチャン♪

ツノは元は津野と表記されていたそうで、遠い昔はほとんどが海岸か海の中だったということだと思います。

お上手のない町で荒っぽいので、よその町からは嫌われていますが、ツンデレと申しますか、ツンアツと申しますか、外面(ソトヅラ)は悪いものの、慣れれば人懐っこさもあり、なかなか味わい深い町です。

正直言って、ここに移り住んでくる方たちは、怖いもの知らずのバカか、かなりセンスがいいのだろうと思います。

父の故郷に来て三十数年がたちました。まったく後悔はありません。いい人たちとも知り合えました。

今日は、猫の額ほどの畑を耕してから、妻の友達のHさんを訪ねることができました。

施設からガラス越しに面会できると聞いていたのですが、まさかの玄関のガラス越しで、声は携帯を通してでした。

それでも感極まってHさんは泣き始めました。いつもより、目もよく見え、耳もよく聞こえていたようです。

とにかくHさんに、アマリリスと再会させることができたので、めでたしめでたしです。

面会時間が決まっているのか、大柄な女性がズカズカとやって来て、抱えるようにHさんを連れていきましたとさ。

また行きますね、Hさん。