うれしいことがありました
めだかの水槽の水替えをしておりまして、いないと思っていた1匹が底に張り付いて死んでいるのを発見。6匹が5匹になりました。網ですくってますと、今度は1匹が網にひっついて、コンと落としたところ動かなくなりました。
まさに「えー!」です。あれだけで? よく見ると息はしています。水槽に移し替えたら、偽物の浮き草の中にからまっています。もうダメかも、と思いつつも愉気いたしました。
しばらくして、水槽を見てみると、5匹元気に動いています。すっごく得した気持ちになりました。心にかかっていた雲が晴れました。気絶してただけかもしれません。以後、もっと気をつけたいと思います。ありがとうございました。
【第二十一場…イエローサブマリン】
《E氏→やっぱり曲は「オールツゲザーナウ」だと思うんですが》
『ゴロゴロゴロ!』
しばらくすると、雷が鳴って、空が暗くなってきました。嵐になりそうです。すぐにザーっと雨が降り出しました。波が高くなって、船の中にザブンザブンと入ってきます。このままでは、沈没してしまいそうです。ありがとう星人のおじさんは帆をたたんで、くるっと丸い船になりました。海水の入ってる部分とわたしのいる部屋を分けて、どんどん海水の部分を増やしていきます。船が沈みはじめました。
『わー! 潜水艦だ!』
黄色い潜水艦のエンジンは、後ろについているプロペラの軸です。軸をゴムのようにねじって、それが戻る力を利用してプロペラが回転します。その間も船はどんどん沈んでいきます。海の底に着きました。どんな嵐でも、海のそこは、とっても静かなんです。
おじさんのエンジンは、軸のねじれが戻るたびに、またねじらなければなりません。ですから、船は海の底をゆっくりと進みます。イマワノクニまで、忙しい旅でしたので、こういう旅も悪くないなあと思いました。おじさんが窓を作ってくれました。海の底の景色は、暗くて、とても不思議な世界です。海草のあいだに、きれいなお魚さんたちがたくさん休んでいるのが見えました。
次におじさんは長く潜望鏡を伸ばしてくれました。どんどん潜望鏡は伸びて、とうとう雨雲の上まで行きました。満天の星空が見えます。
『あっ、流れ星!』
赤黒い流れ星が流れていきます。わたしは、大急ぎで、
『おいしいリンゴがなりますように』
と願いごとをしました。潜望鏡は流れ星の行く手を追いかけて見ています。流れ星は東の方へ段々落ちはじめました。
すると、おじさんは潜望鏡をどんどん伸ばしました。元の手の形にもどっています。それと同時に、もう片方の手も伸ばしました。両手は、どんどん伸びて、もう、わたしからは見えません。どこまで伸びたのでしょう?
おじさんの手は、真上にあった月まで伸びていたのでした。そして、月をつかむとぶら下がりました。そして、ブランブランと始めたかと思うと、
『ぴゅーっ』
と、跳びました。それと同時に手を月から放します。
『あー、キモチイイ!』
イマワノクニがどんどん小さくなっていきます。遠くを見ると東の空が少し明るくなっています。その方角に、赤黒い流れ星は落ちいきました。