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「市民活動」という言葉の意味するものとは?
ちょっとアカデミアの領域では市民活動って本当にいろんな意味合いがあるのですが、ざっくりざっくり把握を一緒にできればと思います。
そもそも日本では「市民」って考えが非常に歴史としても浅くて、戦後ぐらいなんですよね。その前は「臣民」って考え方で天皇以外の人たちみたいなイメージだったんですね。
まぁそれは良いとして、
自助、共助、公助で考えていくと、
日本では公助は政府が提供していくもの。いわゆる「公共サービス」ですよね。
自助は、民間事業者が行っていくこと。いわゆる「ビジネス」ですよね。
で、公助は町内会とかNPOとかがになっているもので、いわゆる「市民活動」「コミュニティ活動」と整理することができると思います。
でも市民活動って聞くとなんだが、
「行政がやらない『公共的なこと』を自分たちがボランティアで行っている」という感覚になりませんか?
それはなぜなのでしょうか?
この「市民活動」(市民参加と置き換えてもいいかもしれません)の意味合いが変わってきているのだと思います。
日本は、海外と比べても都市に住む人口比率が非常に高い国になっています。
都会で住む皆さんは、家の周りに住んでいる人、自分が住んでいる地域の人、歩いて回れる地域で住んでいる人をどのぐらい知っていますでしょうか?
「市民活動(市民参加)」の参加の実感って人それぞれだと思うんですが、
「知っている人が多いこと」って非常に大事だと思うんです。
「この人のため」という思いがあること、「この地域に住む人のため」というのがあるから市民活動は機能すると。
高度経済成長社会となり、企業が多くの人の拠り所なったことで、町内会の機能が少なくなり、自分の住んでいる地域について知らないという人が多くなったのだと思います。
だから、「行政がやらない『公共的なこと』を自分たちがボランティアで行っている」という感覚になるのだと思います。
私が住んでいる陸前高田市広田町は3000人の町です。誰がどこに住んでいるのかほとんどわかります。そうすると、例えば草刈りとか、船の移動とか行政がやるべきことだろ!というよりは、市民活動としてしっくりくるのだなぁと思います。そしてそれは楽しさでもあり、同時に煩わしさでもあるのがポイントなのだなぁと思います。
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