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特別コラム⑧「6年目、『今』を生き切る」

※これは2016年3月11日に執筆したものをそのまま転載しております。

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今日で震災から丸5年。
SETとして活動をしても丸5年。
長いようであっという間で、
「もっといろいろできることあるなぁ」と
「ここまで来て、すっごい可能性が広がってきてるな〜」
ってのとすごいいろんな感情があります。

でもこのタイミングなのであえて書きたいなと思ってる事があって。

実は先週、9期がすごいお世話になっていた高齢のおばあちゃんが突然倒れ、そのまま亡くなってしまいました。
その方は僕もお世話になってた方だし、
料理とかも食わせてもらってた方で。

お通夜にも顔をださせてもらってたけど、息子さんたちも
深く関わっていた方で。ショックだったし、
やりきれない思いがあって。

なんだろう。
「町をよくしていくこと」ってすっごい時間がかかることなようだけど、
でも俺らが関わっている方は高齢の方が多くて。
本当にいつ何が起こって亡くなってしまうかは本当にわからなくて。

「いつか良い町にします!その時まで待っててください!」
といっても時は止まってはくれないし、
その方が亡くなってしまえば、その人にとってはなんの変化もなく人生が終わってしまうわけで。

だからこそ、
「『今』あなたと一緒に楽しく過ごしたいんです!」
っていうのが大事で。
その人の「今」が充実するお手伝いというか、
楽しい思い出をたくさん作る事がとっても大事なんだな〜と
感じています。

そしてそれは僕らのような外からの若者が来続けて、
一緒に町のためになることを「楽しく」実行していくことの
積み重ねによってできるし、
それがこの町の人たちが少しでも幸せに生きられる事につながっていくんだなと。

「おまえらがきてから、広田町がどうなったかはわからないけど、
確実に俺らの家庭は明るくなったぞ!」

とそういってくれる地元の方が増えました。

一人一人の「今」の生活が「豊か」になっていくこと。
その積み重ねた先に、町が元気になっていく姿があるのかなと思います。

時は待ってはくれないから、
「今を楽しく生き切る」。
それが大切だなと。

震災から6年目だけど、
毎日の積み重ねを大切に、楽しく明るく元気よく、
少しでも笑い声の多い町にしていきたいです!

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三井俊介
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