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第三十一話 より多くの人で一人の子供を支えていく教育へ

 「教育」というとばっくりしているように感じるが、
「一人の子供を支えている人は誰か?」を考えると、
「親」「学校」「文科省」「教育委員会」「地域の方々」
「教育事業を行う民間事業者やNPO」など
実に多様な方々が関わって支え合っている。
よい「教育」を提供するには、
「多様なアクターで一人の子供を支え、提供するものに
一貫性がある」
という事でないか。

しかし、「子供をどう育てて行くか?」ということは各団体で
案外バラバラなのが現実。

「子供にとって本当にいいことはどういうことなのか?」を考えると、
各機関が意識を合わせ、一貫性のある取り組みを提供していくことが大切だ。合意形成とアライアンスが必須なのだ。

 だから、教育は「ゆっくり進む」し、ゆっくりしか進めないのだ。
しかし、一方で教育について各々ステークスホルダーが話し、まちづくりプロジェクトを行いながら学び合う環境を作り出せれば、町のために動く人が結果として増えていく。
それは、「町としての未来」の合意形成とそこに向けた行動を促すことになるのだ。

 「昔は地域で子供を育てていた。でも今は核家族化が進むし、
あまり他の子どものことを怒ると、親が嫌がるので、
他の家の子は分からなくなった」
という話を聞く。
子どもたちにとっては「自分を支えてくれる人」が減ってしまったのかな。

私たちは子どもをみんなで育てていきたいと思っている。
でもそれはきっと一昔前の地域で子供を育てるとは少し違う形なのだと思う。

現代にあった「最高の共育現場」を作っていきたい。

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