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時間の流れを感じること

1日24時間というのは万人に平等である。

このフレーズを一度は聞いたことがあると思う。そして決まってそのあとに続くのは、「そんな大事な一日だから、もっと有意義に過ごしましょう」的な言葉じゃないだろうか。

昨年末、未知なる新型ウイルスのニュースが少しずつだが出回っていた。その時は少し違和感ではあったが、もちろんパンデミックになるなんて想像もしていなかった。
あれから約半年、新型コロナウイルスの感染拡大により、世界は一変した。状況は元には戻るわけもなく、ほぼ全てが変わってしまった。
それでも時間の流れは変わらなくて、無条件で時は刻まれ、1日24時間経てば、また次の日は嫌でもやってくるわけである。

ここでちょっと唐突に、自分のことを改めて書いてみる。
渡邉俊介(わたなべしゅんすけ)、42歳。77年組で18歳からドイツのデュッセルドルフへ渡り、2チームと契約しサッカー選手として2年半プレーした。当時の自身の知識の無さから、就労ビザの問題で帰国をする判断をし、当時JFLだったあるチームにシーズン途中であったが練習生としてプレーの場を移しお世話になった。ただ、その年の12月には契約できず0円でクビになり、J2でのプレーはなかった。その後は他のJクラブのテストを受けさせてもらったが契約には至らず。21歳だったが、自分自身で悩み考え、全てを一度リセットするべきと思い、99年の1月に、地元の三重県四日市市に戻った。その後紆余曲折を経て、2000年の6月に一つの会社を起こす事を決めた。

ちょうど今から20年前だ。
未だに成功も無くもがいているけど、人生は楽しんでいる。やろうとしたことは進めてきたと思う。そして、カッコ悪いぐらいが自分にはちょうど良いと思っている。人と時間と仕事に恵まれながらなんとか生きてこれたわけだ。

自身の起業20年目を機に、noteで自身のサッカー選手だった時間、日本でプレーするためにもがいた時間、そこから会社経営者として歩んできた時間がどうだったか?これからの時間は一体どうなのか?自分が経験してきたことから、想うことを書いていきたいと思う。
そして、それらは今Jクラブで現役でプレーしている名も無い選手たちや指導者たち、地域リーグでもがいてプロになる夢を諦めきれずしがみついている今はサッカーしか頭に無い若い選手たちや若い指導者たちに、社会人になろうとしている学生に、社会人になったばかりの若い世代に向けての自分なりのメッセージにしていきたいと思う。


さて、話しを戻していこう。
1日24時間のトキが流れ、次の日が来る。そのことが幸せな人もいれば、幸せでは無い人も多く存在するだろう。その時間の流れをそれぞれでどう感じているか?感じることができているのか?そんなことを今回は書いてみたいと思う。


時間は残酷だということ

この緊急事態宣言中がどうだったか?どう過ごしたか?考えていたか?この時代に生きた人達にとってこの2ヶ月はこれからの人生にとても重要なポイントになると思う。この2ヶ月は取り戻せないし、過ぎ去った出来事なので、今気づいても遅い。やっていたか?やっていなかったかで、これからの人生にものすごい影響が出てくると思う。自粛中、組織から今まで通り給与はもらえ、家でなんだかわからないが毎日PCつけて誰かとやり取りしているだけで、危機感があまり無かった人達もいるんじゃないかなと思う。親に守ってもらい、何もしなくてもなんとなく過ごせた人達もいたんじゃないかと思う。組織がいつまで守ってくれるか。親がいつまで守りきれるか?そもそも組織や親にずっと守ってもらおうとしているだけなら、その人達にとってこれからの時間は残酷なもになるだろう。

皆がポジティブに考えたいのはもちろんだ。いや、ポジティブに考えた方が良い。でも、自分が自分として何もやっていない人達が、毎日いつも危機感を持ってやってきている人達と同じポジティブ思考では上手くいかないのではないか。妬み、僻む話ではない。時間の流れを常に感じている人達は、何か意味のあることを何かしら自分なりに必ずやっている。そんな人達には時間は味方となる。


時間を作り、何かをやってみる

なんども繰り返すが、時間は皆平等に1日24時間だ。「時間がない」などとよく聞くが、本当に無いのか?
やっている人とやっていない人で本当に同じ時間がないのだろうか
そこに気づかなければならないと思う。
今から何かを始めたいが、時間がないと言っている人。まず時間はあるとかないとかじゃない。24時間の器の中の何かを削らなければ、始めようとしても溢れるだけだからいつまでたってもできないと思う。削るというより、無駄な時間を捨てる、と言った方が良いかもしれない。寝る時間を割いてでも、では無い。時間は、今自分がとっている行動の中で、睡眠以外で削れるところが結構あるはずなんだ。

なにか自分がやりたいことをうまくやっていきたい。それはどうしたら成功するのか?など、考え、想うことがあると思う。やりたいことをするためには自分自身がどうしたらよいのか、実はわかっているはずだ。
でも、やらないし、できない。
それは面倒であったりなにかのせいにして、逃げているだけでしかない。成功したいとか、なにかを成し遂げたいとか思っているだけなんだと思う。何かを犠牲にしてまでってことも必要なのだが、そこにもたどり着かないかもしれない。


時間は作ってみて初めて活用できる

例えば、サッカー選手が、サッカー選手でいれる時間に、サッカー以外のなにかがしっかりできれば?サッカー以外の社会性を身につけることができれば?サッカー選手としての成功以外の成功を考えていける人間になれたら?
少しでも可能性のあることだったら、時間の流れを感じながら、なんでも実行してみるべきだと思う。ずっと通訳者はインタープリターとして会社化すべきだと思っているが、なかなか始める人材はいない。言葉が操れるだけで価値なのだけど、何かの理由で難しいのか、スポーツ界でやっている人はいない。
あと、サッカー選手なんかは時間を作ることに関しては、やりやすい環境にあるはずだ。コンディションを整える時間も、トレーニングの時間も決めやすいし、時間は作りやすいはずである。自分の価値をサッカー選手以外のところで構築できれば、それは後々相当な財産になると思う。1日1時間、何かを始めれば、サッカー選手をやめる前に、ひょっとしたらビジネスを始めているかもしれない。

ただ、全てばかばかしいとか、意味がないとか、言ったり思ったりしている人にはそもそも時間はただ流れるだけだから、成功とか想いとか関係なくなると思うけど。流れが感じれてないどころか、溺れる寸前かもしれない。


時間は絶えず流れている

行動にうつさなければ、その想いは絶対に成功には届かない。
時間は、有るようでないもので、無いようであるもので、自分で作らなければどんどん流れていくだけだと思う。そして、何もしなければただその流れにのまれてしまうだけだと思う。時間の流れを感じることができれば、また違う視点が生まれ、新たな感じ方や考え方が生まれるんじゃないだろうか。

時間というものを残酷なものにするか、味方につけるかは自分次第だと想う。

今まで何も考えずにやってこなかった人達は、これからどうやって過ごしていくか?何かきっかけがつかめれば、次の日が来ることがとてもハッピーになるんじゃないかなと思う。不安を感じるのでは無く、時間の流れを感じながら、その流れに乗りながら過ごせるように、1日1日を意味のあるものにしていって欲しいなと心から想う。


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