経済と経営の相関性2-2
✔︎長期保有を前提に考えた投資
基本短期投資は事業投資以外ないと思っておいてください。そこで長期投資では以下のことに心がけましょう。
❶《程よいインフレ》景気が良い時に投資はせずに
❷《デフレ+過剰インフレ》景気が悪い時に投資するべき
また人と逆を行く投資思考も重要です。
経済を自分事で考えないと気づかないうちに不況の波に飲み込まれているでしょう。
アメリカでの事例では、ITバブルや同時多発テロ時にはFRBの低金利政策で景気の活性化が図られました。
その波に乗ってアメリカの不動産業が盛り上がり、不動産がドンドン建っていきました。
ただ不動産を買えるのは、お金に余裕のある人達だけです。そうなると中々お金を借りてくれる人が増えないので、本来貸してはいけない人に高金利で貸すサブプライムローンが生まれました。
このサブプライムローンはお金を借りる側は高金利なので返済が厳しいですが、貸す銀行側は不動産を担保にとっているのであまりリスクを背負う必要がありません。
銀行側は更にリスクを取らない手段を取ります。高金利で貸したもので債券を発行します。その債券をファンドに売り、ファンドは株式や不動産のファンドと一緒に銀行から買った債券をパック化して投資家に売ります。
投資家はそのパックが高金利低リスクなので買うので、銀行側はもうゼロに近いほどリスクを取らなくなるのです。
サブプライムローンの投資商材が入ったパックがどんどん売れ、金利も更に上がっていき、不動産もドンドン売れていきました。ついには金利が高過ぎてお金を借りれない状態になった時に、不動産業は不動産の過剰なインフレを招きました。
これによって不動産価格が下がり、同時にパック売りをしていた株式債券も値下がりしました。
こう言った経済の仕組みを知っていくととても面白いです。
✔︎マイルストーン把握
経済と経営の相関性を見る上で、マイルストーンの把握が重要になります。経営者として稼ぐ金額が大きくなるほど、経済絵の意識がより強くなります。
日本の未来を見通して逆算していき、今やっている事業の方針や方向性を必要があります。自分の予想した経済(市場)の変化に石を置き、走っていくイメージです。
最近、オンラインの広告がTV広告を抜き、遂にTVの時代からネットの時代がやってきたと言えます。
それを見て、これから東南アジアも同じようにオンライン広告の時代がやってくるのかと思われます。しかし、そこでは経済の背景も見ていく必要があります。
オフライン広告市場→オンライン広告市場に変わるまでに以下のような手順が必要になります。
クレジットカードの普及や流通インフラ整備は正直まだ未完成と言えるでしょう。また、日本と違って治安の問題もあるので保証会社整備も必要です。
このように時代や経済を理解し、またそのやり方が他の地域でもマッチするかは別の問題が出てくるので、ビジネスを成功させる上でマイルストーン把握は必要不可欠です。
✔︎少子高齢化で成功するビジネス
少子高齢化の経済の中で、『労働人口不足』問題が今後確実に出てきます。そうなると介護士の資格試験のレベルを下げたり、外国人を雇うようになります。すると、海外に日本語学校がビジネスとして設立されます。
『孤独死』問題も同じで、そこには遺品整理事業という誰もしたがらない必要なビジネスがあります。
今は経済が不況と言えますが、それは消費心理にも影響しています。以下の様な傾向にあると言えます。
❶ギャンブル消費をしない→サブスク
❷購入前の「確信獲得」
❸安売り市場から抜け出し施策
必要最低限のものしか買わなくなるので『商品』を売るより、『体験』を売ることが大切です。
✔︎今回のまとめ
経済状況を把握するには、消費者の心理を読んで、未来を把握する必要があります。そして事業計画や事業方向性に繋げてビジネスをしていくことが長期的で絶対に負けない方法になります。