経済と経営の相関性1-2
『メリークリスマス』
『ハッピーイースター』
『ブラックフライデー』
これらの日はどんな日かと言うと
『経済を支える日』なんです。
こう言った日が購買のきっかけを作り、経済を回している重要な日です。全ての祝日は経済のためにあります。
なので、経済は祝日のおかげで株価が上がったりもしています。
今回の話をする上で、日本経済のことを知っておく必要があります。
バブル崩壊後、日本は実はずっとデフレ(不景気)が続いていました。若干上がったタイミングもありますが、これは消費税増税前に購買が増えたためです。
そして日本はここ20年間のGDP成長率は主要国で最下位です。中国のチャイナバブルは凄かったです。
GDPもアメリカは上がり、ヨーロッパも上がり、中国も上がっている中、日本だけ下がっています。そして今回のコロナ禍で更に下がると言われています。
『GDP成長率』『長期間のデフレ』と言った問題は、誰のせいでもありません。これは、政府の経済運営の誤りのせいと言えるでしょう。
では、ここからインフレとデフレの話に入ってきいます。
✔︎インフレとデフレ
インフレは「欲しい!」が多い時代です。居酒屋の店長であれば、色んな人がビールを欲しい!欲しい!となって、ビール1杯の価値が上がり、値段も上がっていく状態のことです。こうやって経済が成長していきます。
逆にデフレは「買って!」が多い時代です。物が売れにくいので、居酒屋の店長もビールが売れなくなり、ビール1杯の価値が下がって、値段も下がっていく状態のことです。こうなると経済の成長が滞ってしまいます。
うまい棒10円で例えるなら以下の通りです。
うまい棒で考えるとわかりやすいです。インフレ時は物価が上がるので15円というイメージ。逆に、デフレ時は物価が下がるので5円というイメージです。
また、インフレ時はお金の価値が下落しています。通常のうまい棒は10円と引換できていましたが、15円も必要になるからです。その反対に、デフレ時は5円でうまい棒と引換できるのでお金の価値は上がっています。
また、簡単にするとデフレは景気が悪いです。なので、その逆にインフレは景気が良い気がしますが、これは実は間違いです。
デフレは以下の図のイメージです。見た目の通り負のスパイラルに陥っています。
インフレの場合は、良いインフレと悪いインフレが存在しています。
経済が下がってきた時に国がやる政策にETF購入があります。これは上場企業225社の選抜株を国が金融政策として購入していることです。
これを国がすると株の価格が上昇するので、株を購入された企業の価値が上がり、事業拡大もして新規雇用したり、所得を上げます。すると消費行動が増え、収益に繋がると言ったプラスのサイクルが生まれます。
ETF購入という金融政策は、このサイクルを生み出す為の着火剤として行われる物です。
しかし、ここで先程言った政府の経済運営の誤りがあります。
❶物価が上がっても給料が上がらなかった
❷消費税を意味不明なタイミングで上げた
近くのタイは350%も給料は上がりましたが、日本は実は下がっています。また、増税もよくわからないタイミングで挙げられたという声を聞きますが、本当にそうです。
こうやって金融政策として株を買っても景気は良くならないので、直接国民に配るようなこともしてきました。
しかし、景気とはそもそも人の気持ちに委ねられます。人が明日不安と思えば景気が悪いでしょうし、今日より明日が良い日になると思えば、景気は良くなります。なので、いくら国民にお金を配っても、人の気持ちは変わらないのでタンス預金(銀行預金)にしかなっていきません。
ちなみに日本人のタンス預金は30兆〜80兆円と言われているので、このお金が市場に出回ってくれたら、景気が良くなる気がします。
ここまでが経済の話でした。
✔︎経営に関わる話
今の日本は完全にデフレ状態と言えます。普段の居酒屋のビールが500円だとしたら、今は300円で買えるイメージです。
300円で買えるなら、今は得じゃない??で考えると思います。しかし、これはお金持ちにとってはの話になります。
実はこの状態は大問題なのです。
93%のお金は、デジタル上にあります。残り7%がお財布の中や皆さんが想像する現金になります。
なので、ビールいっぱいの値段や普段の買い物の消費は7%の話でしかないのです。残り93%投資や大きな買い物(家、車など)にあたっています。
物価が下がってお金の価値が上がっている今、借金でうまい棒1本買えてたのにその利息にうまい棒2本分払っているとしたら、「早くお金を返したい」「お金を借りたくない」で考えます。大きな買い物のためにローンを組まない様になります。
そうなると銀行側としてはお金を借りて欲しいので、金利は普段より安くなっていきます。
《まとめ》
①政府がETF購入をするのは株価を上げるため
②ヘリコプターマネーの目的は経済を回すため
③デフレになるとお金の価値は上がる
④デフレになると銀行からお金を借りない
(この内容はすごく重要ですがなかなか日本では教えられず、また上手く教えられる人もいないのが現状です。)
✔︎GOODインフレとは
これまでの流れで行けば、インフレ(お金の価値下げ)が良い事がわかります。
しかし、BADインフレもあって、"景気が悪くなる""景気が良すぎる"ことは良くない事になります。
以下の事がBADインフレになります。
❶投資/需要以外で物価が上がる
例えば石油価格が挙げられます。石油オイルが枯渇しそうになれば、日用品になるプラスチックなどの価格は上昇していきます。また、その流通網も上がります。
今、問題になってるバッタの大量発生もです。我々が食べる食物を食い荒らすので、ひどくなれば食品の価格上昇になります。
収入が上がっていないのに、物価の価格が行動する。つまり消費したいけど消費できない状況=BADインフレ(デフレ直行インフレ)と言えます。
❷国内で賄えるBADインフレ
❶でのBADインフレでも、国内で賄えるものは別です。バッタが海外で大量発生して、ほうれん草を食い散らかし、価格が高騰したとします。しかし、日本国内でもほうれん草は生産される場合は、その影響はなく、むしろ国内産の消費が増えるので、経済としては良い方向に行きます。
しかし石油は日本ではとれないので、もろにBADインフレの影響を受ける事がわかります。
毎日石油の価格を見る様に言われるのは、デフレに直行する要因になり得るからです。
❸過度な需要が発生する
バブルがはじけてしまうほど過度な需要が発生することも考えられます。
例えば適正価格1000万円で買える家があったとして、そこに何十人もの人が欲しいと言えば4000万円とかになったりもする事です。
こうやって価格が上昇していくといつかバブルが弾けてしまいます。
《まとめ》
①GOODインフレは給料が上がり物価も上がる
②BADインフレは給料が上がらず物価は上がる
③過度なインフレはすぐにデフレになる
④国内で賄えるBADインフレは良いインフレ
読んで頂きありがとうございました。
残りは『経済と経営の相関性2-2』に続きます。