
せっかくの企画も「過剰投入」すると価値を生み出せなくなる。投入に気をつけよう!
中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』
人気のあるテレビ番組だ。私はチラチラっとしか観たことないが、そこで出てくるお店に興味を持つ人も多いだろう。
そんな視聴者に向けて、『オモウマいフェス』というのが開催されたらしい。番組に出演している店が多数でるとあって、会場には多くの人が駆け付けたらしい。
…駆けつけて……パンクしたみたい…
大混雑して3時間並んでも入れない、入ってもお店も大行列で何も買うことができない。結局何も買わずに帰ったという人も多数…
スタッフが全然見当たらないという声もあるようで、来場の想定人数が甘すぎたということなんだろうね。
チケットの払戻対応もするということなので、事前にチケットを作成して販売していたということだろう。
……事前に数を絞るとかできなかったのか?
このようなイベントで参加する人は来場して、テレビで観たあのお店の商品を買うことができて、食べて満足する。
その満足した時に価値が生まれる。
ファンの人への感謝のイベントということで、この満足を作ることが目的だったのだろう。満足をつくって、また視聴してもらって、視聴率を上げる。それが目的なのだろう。
しかし、結果はどうだろう?入ることすらできないのでは、この満足が生まれるはずがない。入れても買うことができなかったのなら同じく満足が生まれない。
価値を生み出せなかった
ということになるだろう。
原因は?そう、来場者の過剰投入。キャパシティ以上の人を入れてしまったがゆえにこのような事態になってしまった。

会場のキャパシティ、さばける人数がボトルネックになってしまったのだ。TOC理論ではボトルネックに仕事を過剰投入すると、仕事が遅れることが分かっている。
仕事が遅れるということは、遅れている間に価値を生み出していないということだ。むしろ遅れた分、完成させても価値が下がっているだろう。
今回のフェスで起きたことも同じ。ボトルネックに過剰に仕事を投入した結果、価値が生み出せず、むしろ不満を生み出す結果となった(マイナスの価値?)
仕事を考える時にはボトルネックを考えなければならない。そのボトルネックへの投入を考えなければならない。でないと価値が生み出せないのだから。
このフェスも最初から人数を制限すれば良かったのにね。
対策はいつも投入制限!
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2138
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
ご質問等ある方はコチラまで!