一度撤退したのに再出店のなぜ?撤退した地域は何がいいのだろうか??
サブウェイさんが一旦撤退した地域に再度出店を行ってきているらしい。一度撤退したということは売上が芳しくなかったということ。
なぜそんな地域にまた出店しようとしているのだろうか?記事を読んでその考え方を考察してみよう。
記事によると京都や長崎に一度撤退したにも関わらず再出店していて、売上も好調のようだ。
再出店する狙いとしては、「過去の売上があるので、それをベースに売り上げ予測が容易にできる」という考えのようだ。
なるほど。初めての出店の時はどのくらいお客様が来るか分からなかったから、どの程度投資をしたら回収できるか分からなかったのかもしれない。
店舗が利益をあげるためには、固定費以上の粗利益を稼がなければいけない。粗利益とは売上高-変動費だ。変動費は販売数量に比例して増減する費用。一般的には材料費がこれにあたる。
1個販売すれば1個分の材料費。2個販売すれば2個分の材料費。100個販売すれば100個分の材料費が必要になる。
対して固定費とは、商品が売れる売れないに関係なくかかってくる費用だ。1個も売れなくてもかかってくる費用。例えば店舗の家賃や人件費などがこれにあたる。売れなくても決まった額を払わなければいけない。
粗利益>固定費
こうなった時に店舗は利益を出すことができる。
この固定費だが、当然店舗を大きくすればするほどかかる費用は大きくなってくる。また、出店する場所の家賃が高ければ固定費も高くなる。
最初の出店の時はこの販売数量が分からない。販売数量が分からなければ売上高も分からないし、かかってくる変動費も分からない。つまり粗利益が分からない。
だけど過去に出店して撤退した地域なら、過去のデータが残っている。どのくらい販売数量が上がるのか、予測することができる。
販売数量が予測できるなら粗利益も予測できる。その範囲で固定費を抑えることができるなら再出店はアリと考えられるのだ。
一般的に一度撤退した地域は「縁起が悪い」などの意見で敬遠しないだろうか?しかし、逆に考えればデータがある地域と言える。
こういう考えもあるのだなと再認識した。再出店の利点。データがある利点。ここもしっかり認識していきたいところだね!
最後まで読んでくれてありがとう!
vol.2046
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
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