面白い看板はなんのため?アンカー効果を狙ったものかそれとも??
今日は経営お役立ち情報のブログ。
アンカー効果って知っている?行動経済学の考え方の一つ。このラーメン店さんはそれを狙っている??
スピード違反の反則金が15,000円に対して、ラーメンが760円という看板!ラーメンが安く感じるよね。
京都の国道1号線沿いにあるラーメン屋さんらしい。私はこの近くに住んでいたので、この辺りのことはちょっとは知っている。高速の出口が近くて、心理的にスピードを出したくなる場所だ。
店主のひとによると事故も多かったらしい。事故を起こすと罰金15,000円というだけではなく、ケガや下手したら命を失う…。命の値段に比べたらラーメン代なんて安いものだ。
この看板、何を狙っているのだろうか?15,000円を印象付けてラーメン760円を安く感じてもらおうという魂胆だろうか?
そうだとするならば、これは行動経済学でいうアンカー効果(アンカリング効果)を狙っているということだろう。
アンカー効果とは、参考の金額を提示されると、それと比較して物事を判断してしまうという人間の心理的な効果だ。
例えば飲食店で「ランチ2,000円」というメニューだけのお店だとすると、お客様はその店にランチ2,000円を払うのがいいのか悪いのか分からなくなる。一般的にランチで2,000円だと少し高く感じるのではないだろうか?
しかし、ランチメニューをこのようにしたらどうだろう?
・Aランチ:1,500円
・Bランチ:2,000円
・Cランチ:3,000円
とたんに2,000円のランチが普通の値段に見えてこないだろうか?こういう参考とする価格などを用いることをアンカー効果というのだ。
と、ここまで書いて思ったが、「スピード違反15,000円」はアンカーとして成立しないかな。スピード違反とラーメンではあまりに違い過ぎて参考価格にはならないか。
だけど、お店の認知には最高だね。「なんだあの店!?」と思ってもらえればとりあえず覚えてもらえる。覚えてもらえたら興味を持ってきてくれるかもしれない。
今回は経営お役立ち情報のブログ。こういうちょっと変わった看板でアンカー効果を狙ったり、認知してもらうというのもいいよね。自社でも考えてみよう!
最後まで読んでくれてありがとう!
vol.2043
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
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・佐藤義典先生の戦略BASiCS
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