大量に余ったゆでめん。SNSの力で全て配れて良かった!…だけでいいのだろうか?TOCを考えてみたいと思った話
製造業の精算の方法には大きく分けて受注生産と見込み生産という方法がある。今日はその見込み生産についてブログを書いて行きたい。
というのも、こんな記事を発見したからだ。こうなると大変だよね…。
老舗製麺所さんの麺が残ってしまってのSOS。残ったのは約2000食!これは大変!!どうなったかというと記事によると
『投稿は5万件のいいねを集め、2万回以上リポストされました。投稿の拡散により、その日の午後には全て直売所の購入者に配布される結果に。』
とのこと。
良かった!良いエピソード!!
……と言ってもいいだろうか?
冒頭書いた見込み生産が今回のテーマだ。12月末といえば、年越しそばの需要が大きいのだろう。
この製麺所さんはその年越しそばの需要に向けてゆでめんを大量に生産していたものと思われる。これがスーパーなどから発注される個数が早めに決まっていれば、その個数だけ作ればいい。
しかし、記事の中にある通り、
『そばとうどんが残ってしまった理由について、同社はXで「年末ギリギリまで注文数が確定しない難しい状況」と説明。』
ということで、注文数が定まらず見込みで生産するしかないのだろう。
ここまでの数が残ったということは、見込みが間違っていたのだろうか?それとも大量発注する気配などがあったのだろうか?
ある程度残るのは折り込み済みのようだ。記事にそのようなことが書かれていたし。しかし、ここまで残るのは…。いくら全部配れたと言っても、材料費などのコストもかかっているしね…。
SDGsといって、持続可能な社会を創っていこうという動きがある。今回は全て配れたので無駄にはなっていないだろうが、毎年ある程度の廃棄もあるようだ。
想像だが、ここまで残ってしまったことの理由の一つに、
取引している店舗がサバをよんでいた
というのもあるのではないかと思う。
1店舗が100袋売れると思っていても、おそらく見込みを100袋とは伝えない。120袋とか130袋くらいの見込みで製麺所に伝えておくのではないだろうか?
それが10店舗あれば200袋、300袋程度の「サバを読んだ」発注予測ができてしまう。「人は善良なので」売り切れは会社的に困ると思ってこのような行動になる。
持続可能な社会的な視点からも、こういうのはどうにかしないとね。恵方巻とかもそうだよね。
これを変えていくにはTOC的な視点が役に立つ。「クリスタルボール」に書かれていることだ。とはいえ製麺所さんだけでも難しい。
商流の上流から下流までみんなでTOCを学んで実践していくことが必要だろう。そう思うとTOCを伝えていくのが大事だなと感じる。
TOCを伝える、実践のお手伝いをする一人として気を引き締めようと思う。皆さんも是非一度TOCを研修などで体験してみて欲しい。
私もやっているので、福井でやりたいと思ったら声掛けください。
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2076
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
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