
意思決定もTOC!いつでも決断して行動するべきか??
行動しなければ何も始まらない
行動するために決断しよう!
世の中「行動」を促す言葉にあふれている。私も基本的にそう思う。行動しない限り結果が変わることはない。行動は大事だ。
しかし、「いつでも」決断して行動するべきなのだろうか?どんな時でも、行動するのが正義??
私は会計事務所の代表も務めているので、今の時期は一年で一番の繁忙期になる。職員も残業対応で仕事をしてくれている。ありがとう。
とはいえ、忙しい時期はどうしても「心に余裕がなくなる」。ちょっとしたことでイライラしてしまう。この時期の税理士さんは同じかもね。こんな時期に営業電話とか掛かってこようものなら超塩対応だ。
決断と行動の話に戻すと、こういう状況での決断と行動はどうだろうか?何か大事なこと、経営を左右すること。
結論から言うと、
こういう時に決断・行動すべきではない
どうしてもしなければいけない場面は別としてもね。

理由は明白。拙速な判断になりがちだからだ。簡単に言うと後で後悔することが多い。私もこれ、何度もやっている…
そもそも決断の前に日常行動が危なくなったりもするしね。車の運転もこの時期に接触事故を起こしてしまったりもあるし…
(この間の事故は相手方の信号無視という過失だったけど)
TOCという考え方がある。制約理論と日本語では言う。制約・ボトルネックを中心に仕事の流れなどを組み立てることで全体最適を目指す理論。
これは日常生活でも、決断する時でも同じだと思う。忙しい時期は色々考えることが多い。段取りや締め切り、進捗状況、自分の仕事など。頭の中がマルチタスク。頭の中がボトルネック。

物理的な作業と違って決断することはすぐできる。だけど時間をかけることができないので、普段なら意識することも意識しなくなってしまう。結果、決断の精度が低くなる。
そんな時はどうする?TOC的には投入制限をする。
そう、決断はそんな時にしなくてもいい。「いつでも」決断して行動するというのは間違いだ。頭の中がボトルネックなら投入制限しよう。今しなくてもいいなら後で投入する。決断する。
日常生活の決断もTOC。ボトルネックに合わせないとね。
最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2135
意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎
まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!
ご質問等ある方はコチラまで!