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企業分析 OIOIの今後の展望

みなさんこんにちは!

11月の企業分析ではOIOIに焦点を当ててみたいと思います!

比較するのは百貨店大手の髙島屋と比べてまいります。

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私たちの日常生活ではよく目にしますし、ユーザーとして実際に利用している方が多いのではないでしょうか。

私自身もⅹ年前の就職活動の際には両方ともエントリーをしました。

実際は2社ともご縁がありませんでしたが、現在は後述する賃貸借契約を基に不動産業として商業施設を運営する会社で勤務しており、業界としては遠くない位置に身を置いております。そういった要素からも私見を加味していければと思います。

今回は2社の比較を起点にOIOIのビジネスについて考えたいと思います。

■2社の比較

 ・決算書の比較(2020年度)

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 こんなん決算書見ればわかるので答え行きます。

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髙島屋の業績赤字については調べずとも肌感で想像はつくのでしょうか。

・館の休業や時短営業による打撃

・世間の外出自粛ムードの高まりによる消費意欲の低下

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上記は2020年度の髙島屋の有価証券報告書からの抜粋ですが、

売上高の低下が主要な要因でしょう。


ではOIOIの営業利益の内訳はどうなっているのでしょうか。

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こちらも2020年度の有価証券報告書からの抜粋ですが、

"フィンテック”というセグメントで小売業を凌ぐ成績でした。

OIOのビジネスを紐解いていきましょう。

■OIOI

・フィンテック

 フィンテックとはファイナンスとテクノロジーから生まれた造語です。

 OIOIは発行するエポスカードの会員数は右肩上がりであり、支払だけでなく多様なサービス展開をすることで私たちの生活との接点を増やし、より身近に感じさせる事業展開をはかっております。

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フィンテックに重きを置き紐解いていきたいところですが、

今回は小売業の側面で髙島屋との比較を進めていくためこれにて終了🤧

・店舗

 私たちになじみの深いには店舗としてのOIOIですよね。

新宿OIOI

今後のOIOIの店舗展開のポイントは以下の2つではないでしょうか。

①小売業→不動産業への転換

OIOIは小売業ではなくテナントビジネスとしての賃料収入への舵を既にきっております。

コロナ影響を度外視すべく2019年度の決算資料の抜粋ですが、

売上純利益からも読み取ることができますね。

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また、事業としてもPBをたたむようです。


ここで、小売業と不動産業の違いを簡単に記載します。


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前述の髙島屋はこのビジネスモデルをとっており、一般的に知られる百貨店のビジネスモデルではないでしょうか。(間の卸などは割愛)

代表的な会社:髙島屋・三越伊勢丹・大丸・

【メリット】
・知名度、ブランド力による信頼
・顧客データを自社取り扱うことで販促させやすい
・個人と個人の取引のため、行き届いたサービスを反映させやい

【デメリット】
・消費者行動、景気の影響が非常に大きい
・棚卸資産を抱えることのリスク※計上は消化仕入が主軸


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テナントビジネスと評され、テナント契約先から賃料収入を得るビジネスモデルです。

代表的な会社:イオンモール・PARCO

【メリット】
・賃料収入により収入の見通しが安定しやすい
・店舗の在庫管理は店舗で行うため棚卸資産を抱えることはない

【デメリット】
・施設の空室が逸失利益となる(テナントありき)

・テナントとの折衝

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ここからは経験談ですが、上記②テナントとの折衝がとても骨が折れます。

百貨店はスーツのフェアなど、自社資産(注:消化仕入)の展開のため販促計画のコントロールを比較的簡易的にできますが、テナントビジネスでは横並びに取り扱いが基本です。

SC販促

こういうかたちで多くの枠組みで施策を行うのが基本ではないでしょうか。

「あそこのお店ばっかりずるい!」

こういう声を極力出さず、店舗面積にかかわらず店舗の売上と自社の賃料収入を底上げしていく必要があります。(テナント同士も同業者として横のつながりもあり、一度贔屓を疑われると大変です。)

話をOIOIに戻します。

②投資縮小

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過去5年で新規店舗の出店はなく、既存店の改装にとどまっております。

上記の契約内容や出店店舗の見直しによりアレンジメントを手掛けており、新規店の可能性は低いといえるでしょう。

また、「売らないお店」を手掛けていく方企業の指針も明確に示されており注目が集まっております。


■髙島屋の特徴

 コロナが大きなトリガーとなり業界全体でも厳しい局面にたたされている印象です。

 百貨店のいいところって「行き届いたサービス」「おもてなし」が体現されているところですよね。

コロナによりこれまでは「手厚い」とされるあらゆるサービスが「リスク」と揶揄されるようになってしまいました。

百貨店おもてなし

 昨年の決算説明会でも相当厳しい質疑がされておりました。

 百貨店がなくなる!という世の中がすぐに来るとは考えづらいですが、

 先行き良好とはいえないというのがでしょう。

 その中で百貨店業界でも不動産業としての展開は主流となっております。

 J.フロント リテーリングは大丸や松坂屋の百貨店事業だけでなくPARCOのような不動産業も展開しており、収益の安定性という観点では業界では今後のスタンダードになるかもしれません。

■OIOI まとめ


・OIOIは世間的な小売業のイメージではなく、フィンテック事業が収益の柱

・新店の望みは薄く、不動産業への転換を今後も図っていく


金融やカード情報をもとに私たちの生活圏内との接点を増やすOIOIの戦略ですが、LINEや楽天などが近しいと感じました。

その2社と圧倒的に違うのはリアル店舗の展開の実績化と思います。


OIOIを調べていく中で、以下の点を改めて思いました。


①ITにはない実店舗

②小売りでは真似できない”売らない店舗”構想


また、エポスカードを起点にそのうち「OIOI Pay」「OIOI証券」とかできてもおかしくないのではないでしょうか。



・最後に

 この記事をOIOIのある街で書いているのが可笑しくてしょうがないです。

 ※ビジネスモデル違うこの2社の比較とても苦しかった...

  総じて肌感が多く、あまりファイナンスラボの色を出せず悔しいです。



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