走り抜けたエリックゼミ×WiT
はじめに
みなさんこんにちは、エリックゼミ生の赤澤です。
今回はエリックゼミ3期生の事業構想についての振り返りをまとめていきたいと思います。前半部分はチームAとしての振り返り。後半は私自身の振り返りとさせていただきます。
エリックさんをはじめ、WiT関係者の皆様、アドバイザーの細田知美さん
このような特別な機会を提供してくださり本当にありがとうございました。
特に私たちのメンターとして伴走してくださった、大久保さん、出崎さん。たくさんのアドバイスはもちろん、いつも優しく寄り添っていただき本当にありがとうございました。他にも難波さんやエリーさん、エリックさんも僕たちチームAのためにたくさんの時間を割いていただき本当にありがとうございました。
チームA事業構想のまとめ
今回の事業構想は、デロイト トーマツ グループの「Women in Tech」と連携をし2023年5月より、4年生のゼミ生を対象に実施されました。
さて、私たちチームAは「テクノロジーキャリアを志向する女子学生を増やすには?」というお題に対してどのような解に辿り着いたのでしょうか。
私たちの答えは、「就活と採用の支援」という二面性に着目してAIナビ(アイナビ)というサービスを提供することです。
1年間、構想を練り上げていく中で紆余曲折がありましたが、私たちのコアにあったものは「就活」という言葉です。私たちは就職活動を終えた状態でこのプログラムに参加をしましたが、当事者として日本の就職活動に対してさまざまなことを抱いていました。そこでこの構想では、就活のモヤモヤや「こんな就活であってほしいな」という思いを大切にしていきました。そんな中で、就活は学生側の言葉であることを気づき、初めて”採用活動”という観点を持ちました。最終的には、その両者の悩みを解決することで、「テクノロジーキャリアを志向する女子学生を増やすには?」というお題の解に辿り着けるのではないかという結論に至りました。
イントロダクション
ここでは、私たちが目指すビジョンを伝えていきました。ここでのポイントは、あくまで今回のお題は中間地点であるということでした。それを踏まえ、今回の社会課題に対して私たちが描いた世界こそが、「自由にチャレンジできる世界」です。このビジョンには就職活動を控えた学生はもちろん、小学生や中高生も親や先生、社会から制限されることなく自由にチャレンジできる土壌を作り上げたい。そんな思いも込めてこのビジョンにしました。
そして何度も話に上がる、”テクノロジー”
私たちは「変革を実現するツール」と定義をしました。
今でこそテクノロジーといば、最新のIT技術などを想像する方も多いと思います。私たちもそうでした。
そこで一度、”過去”のテクノロジーはなんだったんだろう。そんな議論を何度もしました。
エリックさんのアーティスト思考の授業で、イノベーティブなアイディアを考える際は、時間軸をずらすと良い。そんな一言があったからです。
そして辿り着いたテクノロジーの定義としては、どの時代にも変革を実現する”ツール”があり、それこそがテクノロジーであると私たちは考えました。
私たちが自由にチャレンジできる世界を目指した理由は「様々なバイアス」によって自由なチャレンジが阻まれていると考えました。それ故に、私たちは学生はのみならず、既に社会人として働いている方々も含め、
知らず知らずのうちに制限がされ、テクノロジーキャリアを志向する機会が減少しているのではないかと考えました。
また、今回の事業構想ではキャリア選択に大きく影響する就活前に着目をしたこともポイントとして挙げられます。
私たちが目指すビジョンは長期的には親や企業にも働きかけをしていく必要があると考え、短期的な側面と長期的な側面を捉えています。
マーケット分析
このパートでは、女子学生のテクノロジーキャリア志向が少ない理由の現状分析です。ここでのポイントは2つあります。現状として学生はテクノロジーキャリアに対して、誤った認識を持っていたりと正しい情報が伝わりきっていないことをポイントとして挙げました。
サービス内容
サービス内容については大きく、学生向けと企業向けの2つのサービスが存在します。
学生向けでは、プリクラ機のようなブースにて、500円で就活の面倒を解決するというものです。ここでは就活用の写真であったり、ESの自動作成、OB訪問の予約まで一括で利用できるものとなっています。
このサービスは、一見すると安易なものに思えるかもしれませんが、実際に実現することができれば就活において革命的な変化が生まれるのではないかと思っています。
AIがES自動作成をしてしまったり、キャリア相談を行なってしまったら、単一的な就活生を生み出してしまうのではないか。
そんな懸念もあると思います。
しかしながら
”就活で話せる、大学時代エピソードが全く思い当たらない”
どんな業界を見ていいかすらわからない”
など就活の基本の第一歩を後押しすることで、たくさんの学生が抱えている就活ペインを解決できるのではないかと思っております。
実際、学生の生の声として、例えばテクノロジー職のマイページでプログラミング経験があるかどうかの項目があることによって、応募自体をやめてしまったり、離脱した経験があるという話を伺いました。
また、大手OB訪問アプリは有名大学しか登録ができず、使えない。などOB訪問のハードルは特定の学生を除いて、とても高くなっています。
そんな中で新卒就活においてOB訪問はとても重要な役割を果たしており、そんなOB訪問が万人にとって身近なものになると、キャリア選択の制限から解放されやすくなるとも考えました。
このブースに入る前は、何もわからなかった就活生が…
このブースの中で黒髪加工・スーツ加工・就活メイクなどが施された就活用写真を撮影をし、AIのキャリア診断を受け、ES自動作成を経て、診断結果から導き出された企業や業界でOB訪問の予約を完了させる。
このブースを出た時には就活が10歩20歩進み、モヤモヤから解放される状態を実現するためにこのサービスを考案しました。
対して企業向けには、採用支援サービスを提供したいと考えました。プラチナスポンサーからシルバースポンサーまでランクに応じた採用支援サービスを提供し、円滑な採用活動を実現したいと考えました。
ここでのスポンサー企業の想定としては、テクノロジー企業を最初にアプローチしたいと考えています。
採用活動における”面倒くさい”そんなモヤモヤを解決できるようなサービス実現したいと考えました。
マーケティング戦略
このパートでも学生向けマーケティング戦略と企業向けマーケティング戦略の双方を考えました。
学生向けでは、学校との連携をした認知度拡大戦略。企業向けでは採用活動の3つのペインに狙い撃ちすることを強調しました。
ビジネスモデル
ここでは1〜2年目の初期におけるビジネスモデルの想定図となっています。
そして2年目以降は、親をターゲットとした際のビジネスモデル想定図です。
財務計画
財務計画では2年間の収支計画モデルを考え、20ヶ月目でペイバックする想定をしています。
実施計画
ここでは学生向けサービスのマイルストーンとKPI、企業向けサービスのマイルストーンとKPIの項目を想定しました。
結論
結論としては改めて、就職活動と採用活動の双方に着目をしたことを強調しました。そのサービスこそがAIナビ(アイナビ)であり、学生・企業の”面倒”を解決し、テクノロジーキャリアに興味を持ってもらうことを目的としています。
そして今後の展望として、今回のお題であるテクノロジーキャリアを志向する女子学生が少ないという社会課題の、根本的要因である親と企業にアプローチをしていくことも触れさせていただきました。
この事業構想プログラムを通じた自分自身の変化
この事業構想の経験は、間違いなく自分自身の財産となりました。
チームとして1つのプロジェクトを推進する難しさや、自分自身も含むメンバーの士気、言語化の難しさや議論の進め方など何度も何度も壁にぶつかり、その度に強くなれたと思っています。
このプロジェクトが始まった当初、私たち独自で掲げていた裏ゴールは、チーム全員で1年間走り抜けることでした。
そのため最後の発表を、メンバー全員で走り抜けられ笑顔で終えることができとても嬉しかったです。
”自分自身の変化”としては、いよいよコンサルティングファームで働く心の準備ができたことです。本プロジェクトが開始された5月では、全くの未知の世界であり、不安しかありませんでした。しかし、WiTの皆様と1年間構想をする中で、頼れる先輩の姿を自分の目で捉え、未来の上司のたくさんの優しさに触れることができました。そしてこんな素敵な人と素晴らしい環境で働けることに心からワクワクしていました。それと同時に自分よりも何百歩先をゆく先輩の姿に、心を掻き立てられる思いでいっぱいでした。
この1年を経て、不安がワクワクへと変化したことは自分自身の一番の変化です。
そして、この構想を共に歩んだチームメンバーとも、来春から同志として助け合い、これからも成長をしていきたいと強く切望しています。
本プログラムとの今後の展望
私は春からデロイト トーマツ コンサルティング合同会社でアナリストとして勤務することが決定しています。そのためこのWiTには引き続き関わらせていただけるのではないかと、願っております。
そのためこの社会課題はもちろん、デロイトのWiTとして青学はもちろん、たくさんの方々に尽力していきたいと思っています。またコンサルタントとして、様々な社会課題に向き合い、社会にインパクトを残していきたいと思っています。
学生時代のうちにこのような機会に恵まれましたことを、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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