上肢機能回復のために大切なこと
上肢の運動を行うことは、それに伴う体幹や下肢の姿勢制御の練習にも繋がり、全身の機能回復に繋がるため、早期から取り組む必要がある。
また、脳と手をつなぐ神経回路は豊富であるため、手の運動を行うことが脳の活性化に繋がる。
逆に手の運動を行わないことが、脳と麻痺側の経路を遮断する要因となる。これを学習性の不使用と言う。
古典的に麻痺側上肢の回復は、体幹から近い、肩、肘、手、手指の順番で回復が進む傾向がある。
したがっていきなり手指のみの運動を行うよりも、しっかりと体幹を起こした姿勢で、肩関節を使いながら手を使うようにすると良い。
そのために必要なのは反復である。練習だけでなく、生活の中で上肢を使用することが推奨される。
特に課題指向型と言われる、肘を伸ばそうという意識で腕を動かすよりも、これを向こうの机に置こうと生活の中で課題に運動を置き換え、それを繰り返すことが有効とされている。
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