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水が美味しいと人が喜ぶ!

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先月に引き続き7月も地域ものがたるアンバサダーの鳥取県アンバサダーとして、美食地質学を軸に鳥取県を散策してきました!

今回は大山町と境港市をメインに訪問してきました。

私は先月の鳥取訪問には参加できなかったので、今回がアンバサダーとして行く鳥取が初めてでしたが、とてもいい経験ができたので、今回はシェアしますね!

大山町と境港市に行きたくなると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください!

地質と美食は大きく関係している

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美食地質学と聞くととても壮大な感じがしますが、実際はそんなに難しいものではありません。

その土地にしかできないものがあるのにはそれなりの理由があって、土地の特別さが結果として『美味しい』に繋がっています。

今回の鳥取訪問で感じたのは、鳥取の水の豊さです!

大山町も境港市も『美味しい』に地質や水が関わっています。

それに加えて、地域に住む人たちの土地への愛を感じました。

鳥取県は水道水が飲める

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鳥取県の水道水はペットボトルの水よりも美味しいと言われています。

特に大山からの湧水は特別なミネラルが含まれていて超軟水!農業や水産業にまで影響を与えています。

美味しい水で作られた作物はもちろん美味しいですし、栄養たっぷりの水で育った海産物も美味しいです!

シンプルですが、壮大なメカニズムですよね。

そんな自然の恵みを今回はたっぷりと味わってきました!!

電動マウンテンバイクで巡る大山町

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大山町にある海の見えるコワーキングスペース『TORICO』さんを拠点に電動マウンテンバイクで、大山町を案内していただきました!

ガイドは野遊びプランナーの井上達也さん。

マウンテンバイクのインストラクター以外にも保育士のご経験を活かして、川遊びや雪山のトレッキングなどもレクチャーされているようです!
(雪山のトレッキングは人生で一度は体験してみたいですね)

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『海チャリ』『山チャリ』と名付けた様々なコースがあり、ガイドしていただくことも可能ですよ。

今回は田んぼ道を通りながら海側をサイクリングしました。

電動のマウンテンバイクなので、坂道も全く疲れることなく気持ちよくサイクリングができました!

地域の人が集う場所『YOTTE』

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サイクリングの最初の中継地点は地域の人が集う場所『YOTTE』です。

先ほどの『TORICO』に株式会社アマゾンラテルナというテレビ制作などをされている貝本さんが、挑戦している場所で、

元々は地域の子どもたちが集まる場所にしようと思って作られた場所です。

ここにある漫画本やゲーム、おもちゃ、家具などは全て寄贈されたもので、全てを寄付によって作った場所です。
(とても魅力的な場所でした!)

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最近では、大人のコミュニティ行事にも使われているみたいで、何もないところから地域の人たちが集まれる場所を作ったということにすごく感銘を受けました。

さらに貝本さんは「地域の人たちが喜ぶような事業を一緒になって面白がってやってくれる人と集まりたい」と言っていて、

これこそが地域おこしなのかなと感じました。

自治体や外部の企業もまちおこし事業などたくさんの課題解決に向けて取り組んでいると思いますが、

地域の方は、さらにその問題を細分化して自分に近い問題から解決していくことをまちおこしと考えているんだなと感じました!

この考え方は私自身の今後の活動にも活かせそうです。

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『YOTTE』で食べたサザエ飯弁当も地元の商店のおじさんのお手製のお弁当です!美味しかったです。

国信集落の長寿豆腐も美味しい水から作られる

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サイクリングプランの中に、美食地質学ならではの場所をご案内していただきました!

それば国信集落の豆腐小屋です。

この豆腐小屋は、健康増進のために作られたもので、元々は健康診断で血圧が高かったり低かったり不健康な方が多いという情報が流れてきたのが、きっかけだったみたいですよ!

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谷尾さんの豆腐小屋は代々集落の方が豆腐を作っては集落のスピーカーを使って、集落の人に呼びかけ、みんなが豆腐を買いに来るシステムです。

今の時代にこんなシステムで、食べ物が流通していることに驚いたのですが、

豆腐のもたらす効果にも驚きました。

それが“長寿”です。

大山の美味しい水で作られた大豆を水を使って茹でて加工して豆腐になる。

豊富なミネラルやタンパク質を含む豆腐は、最年長で100歳オーバーの長寿をサポートしています(集落最年長記録は109歳!)

今回案内してくださった豆腐小屋の長の谷尾さんも現在73歳ですが、肌はピカピカで物凄く元気そうでした。

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あと20年以上は現役で豆腐を作られるのかなと思います(^^)

豆腐に込められた栄養や思いが地域の人にも届けられている習慣がすごいですよね!

美味しい水は海の幸まで豊かにする

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美味しい水に影響を与えるのは作物だけではありません。

実は海の幸も豊かにしてくれます。

今回、素潜り漁師をしている西本さんにもお話を伺いました!

西本さんの地区では、鳥取有数の素潜りスポットで、他の地区に比べて、人数も稼働も大きくはないが、売上高は高いというとてもコスパの良い素潜り漁をされている地区みたいです。

なぜ、そんなことができるのかというと山から流れてくる水に栄養が多く含まれているから、

素潜りで獲れる海産物が美味しく、たくさん育つようです。

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今まで、海は海、山は山という具合にそれぞれの影響は全く考えてきませんでしたが、山からの豊かな水が海にも好循環を生み出してるとは思ってもみませんでした。

実際に生きたサザエを捌く体験もさせていただきましたが、身が詰まっていて、味がしっかりしていて美味しかったです。

水によって美味しくなったサザエをいただけたのは、今回の地質美食学を通しての新たな発見で、アンバサダーになった甲斐がありました(^^)笑

西本さんは、こういった田舎ならではの体験をいろんな人に届ける活動もしていて、「最高の田舎体験」を求めてる人はぜひ体験していただきたいですね!

日本酒も最高峰の美味しさ

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水が美味しければ、当然お酒も美味しいですよね。

境港の水木しげるロードのにある『千代むすび』さんの酒蔵見学もさせていただきました。

千代むすびさんの酒蔵で、特別なのは、精米からお酒作りまで一貫しておこなっていることです。

土壁で作られた酒蔵はすごく歴史を感じました。

千代むずびさんの特別のお酒の一つとして『強力(ごうりき)シリーズ』があります。

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こちらは、強力(ごうりき)という特別な酒米を使用して作られたお酒です。

どのあたりが特別かというと、稲の長さが170cmくらいある大きな稲だそうです。(人が覆われるような高さの稲なんて見たことないですよね)

稲の長さも特徴的ですが、米粒も大きくより精米率を高めることができるのも特徴です。

なので、強力シリーズは日本酒の中でも、濃い味がします!(日本酒の本当の味って感じです)

それも美味しい水から作っているということもありますが、美味しい水によって特別な稲が栽培できることも影響していますよね。

普段、コンビニやスーパーに行けば、ペットボトルの水を買える人たちからすると想像もできないことかもしれませんが、

美味しい水が湧き出てくることで、得られる恩恵はかなり大きいですよね!

鳥取は白ネギも漁業も盛ん!

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水以外の美食地質学として、白ネギと漁業も紹介します!

白ネギの選果施設にもお邪魔して来ました。

鳥取県内全域でネギの栽培はされていますが、鳥取の土は鳥取砂丘など、砂地の場所が多く、ネギの収穫にも役に立つそうです。

泥が付きにくく、引き抜きやすいという利点もあるみたいです。

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また、豆知識なのですが、白ネギの選果施設はネギから出るアリシンが充満していて、見学者は目が痛くなって涙が出てきます。

でも、アリシンのおかげか風邪になる従業員がいないみたいです。

新型コロナウイルスの発症者も未だにいないみたいで、健康的に働くこともできるみたいです。

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さらに境港は全国でも5本の指に入る漁獲量の港です。

ズワイガニなど有名なものも獲れますが、境港漁業のすごいところは豊富な種類の魚が獲れるというところにあります。

カニだけでなく、イワシ、アジ、ブリ、サバ、マグロなど隠岐島の海流や大陸棚など地形的な利点もあり、豊富な種類の魚が獲れます。

境港の卸売市場も見学させていただきましたが、清潔感をすごく大事にしていて、漁獲量だけでなく、安心感も持てました!

まとめ:水が美味しいと人が喜ぶ!

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今回の大山町・境港市の訪問を終えて思ったのは、やはり水が美味しいと巡り巡って、人が喜ぶということです。

作物も美味しくて、海の幸も美味しくて、お酒も美味しいときたら、人を喜ばすものの80%くらい揃ってるんじゃないですかね(^^)

水というすごくシンプルなものだけど、美味しい水が大量に取れることによる恩恵はすごく大きいことを思い知らされました!

また、次回の訪問でも新たな発見があることを期待しています!!


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