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僕がCallaway Golfで学んだこと<Hit till Happy・編>

"Hit till Happy"
成功するまで何度でもやる

このシリーズ最後の言葉となりました。
締めの言葉としてふさわしいものだと思っています。
"Enjoy Your Game"から始めましたが、すべての言葉がいろいろな形でリンク、噛み合って、最後はこの言葉"Hit till Happy"で締めくくるわけですが、ビジネスをするにあたってイリーが最も大切に使った言葉だからです。
これら8つの言葉を順番に並べ、よくかみしめてみるとイリー・キャロウェイのビジネス哲学が見事に表現されているものだと気がつきます。

そしてもう一つ気づいた点はイリーが取り組むビジネスは常に新しいものを模索して、やるべき価値を見出し、どうすればそれがうまくいくかを熟考した上で果敢にチャレンジする人なのです。まさにビジネス界の冒険家とも言える人なのです。

 一般的な冒険は誰も成功したことのない自然の中での挑戦で人のいないような厳しい自然環境の中で行うものです。しかし、イリーの冒険はまったく逆で、人が最も存在する市場というビジネス環境の中での冒険なのです。

人々が「このようなものがあったらいいな」と思うものを市場から見つけ出し、誰もやっていないやり方で創り出す。その製品は最高品質であるべきというコンセプトを貫き通し、優れたPR活動を自らの行動で示し予想を上回る評価を市場から獲得する。しかし、そこに至るまで綿密な行動計画書、装備を揃えても未経験、未知の分野であれば想定外のことも起こるわけで、目的地に到達するまでのプロセスは多くの失敗、いや行動予定表の書き換えを余儀なくされた上に成り立っているのです。
リスクをとってやり始めたことなら、どんなことがあっても真剣に取り組めば必ず解決策があるはずと思い、諦めず、あと少し、あと1歩前に出ることで状況が変わり目的地点に到着できると最後まで自分を信じてやり通す精神力、気力ですね。

"Hit till Happy"と言う言葉は、「頑張れ!」とか、「負けるもんか!」と言うような言葉の中にある悲壮感みたいなものを感じさせません。
それは「成功しよう」と言う気持ちではなく「目標とした地点に設定した期限内に到達する」ことが客観的に見ると「成功した」ことになることを伝えたかったのだと思います。だから到達できた時の気持ちとして"Happy"の文字を選んだのですが、その対象は自分だけでなく、携わった人そしてその製品を使う人が"Happy"になることを願ってのことだと思っています。

イリーとヘルムステッターは困難にぶち当たるとお互いが”HTH”(Hit till Happyの頭文字をとった略語)"HTH"と顔を見合わせて何度も唱えていたそうです。

<僕がCallaway Golfで学んだこと>はイリー・キャロウェイという偉大なビジネスの冒険家の生き方、考え方をしっかり見ることができた点です。そして、ご紹介した8つの言葉は今の自分の行動基準であり、人に企画やアイデアを説明する時のキーワードとして有効に使わせてもらっています。

10回わたりビジネスのキーワードとなる言葉を選んで書いてみましたが、最終編まで読んでいただいたとしたら嬉しい限りです。
そして、何か一つでも役に立てていただけるなら人生面白くなるかもしれませんね。期待しています。
僕は学ぶことで大きく成長させてもらいました。感謝です。

"Thanks Ely" 
イリーと関わった人が必ず言う言葉です。
僕も…





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Shunsuke Matsuo
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