秋元康が作詞したIZ*ONEの曲が微妙な件
先に言っておきたいが、僕はIZ*ONEオタではない。
僕はK-POP全体を広く浅く聴いているだたの韓国オタクである。
そんな僕だが、IZ*ONEの日本語の曲が微妙すぎるのでその原因を究明する。
IZ*ONEって?
IZ*ONEを知らない人はこの記事を読まないと思うが、簡単にIZ*ONEについて紹介したい。
IZ*ONEは日韓合同のオーディション番組「Produce48」のオーディションで選ばれた韓国人9人、日本人3人の日韓合同のアイドルグループである。
Produce48という番組を見た人はわかると思うが、このオーディションには日本のAKBグループのメンバーも参加し、審査員から「歌もダンスも出来ないのによくアイドルになれたな」と日本人メンバーはかなり落とされた。
結局何が言いたいかというと、激しい競争を経てデビューしたIZ*ONEの12人の個のレベルは非常に高いということだ。
日本語の曲
日韓でのデビューが約束されたIZ*ONEであるが、日本語メインの曲(韓国語メインの曲を日本語に翻訳した曲ではない)の監修はもちろん秋元康が行う。
・好きと言わせたい
・Buenos Aires
・Vampire
上記の3曲が日本語のシングル曲であるが、正直に言って韓国語の曲と比べると同じアーティストとは思えないくらい微妙に感じる。(個人的感想)
日本語の曲と韓国語の曲の違い
日本語の曲は秋元康作詞ということもあり、もちろんAKBグループのようなテイストに仕上げられている。
普段韓国の曲を聴いている僕からすると、日本語の曲は合唱の様に聴こえる。ひとつひとつのパートが誰が歌っているのか分からないのだ。
韓国のアイドルの曲は往々にしてそれぞれメンバーの歌割りが決まっている。1サビと2サビでメインボーカルが入れ替わるのもよくある話だ。
しかし、IZ*ONEの日本語の曲はサビも含めて全員で歌っている様に感じる。
AKBグループのメンバーは韓国のアイドルのように圧倒的歌唱力を持った人は少ない。だから、みんなで歌って歌唱力をいい意味でカバーしている。
しかし、IZ*ONEのメンバーはオーディションで勝ち抜いた猛者だ。AKBテイストの曲にしてしまうと、個々の能力が目立たない。非常にもったいなく感じる。
これが、日本語の曲が微妙に感じる原因だと考察する。
これも完璧を目指す韓国のアイドルと、親近感を大切にする日本のアイドルの違いだから、どちらが良くてどちらが悪いという話では、勿論ない。
僕の考察を読んで改めて日本語の曲と以下の韓国語の曲を聴き比べてほしい。
・La Vie en Rose(日本語ver翻訳:本田仁美)
・Violeta(日本語ver翻訳:矢吹奈子)
・FIESTA(日本語ver翻訳:宮脇咲良)
・Secret Story of the Swan(日本語ver翻訳:宮脇咲良、矢吹奈子)
ちなみに上記の中の日本人Verはメンバーが翻訳している。その翻訳がマジで素晴らし過ぎる。
K-POPあるあるである無理矢理日本語にしている感は全くなく、歌いやすさ、歌詞の意味を変えすぎないように意識されて洗練されている。
この点についてはTWICEの日本語Verより遥かに上だと思う。