過去は変えられない、は嘘だ。【有料記事】
「ニーバーの祈り」という有名な祈りがある。
主よ、変えることができるものについて、それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。変えることのできないものについては、それを受け容れるだけの冷静さを与えたまえ。そして、変えることのできるものと、変えることのできないものとを識別する知恵を与えたまえ。
アメリカの神学者、ラインホルド・ニーバーにちなんでいるが、
誰が最初に言ったかは諸説あるそうだ。
それが誰だったとしても、
この祈りはたとえば病院にかかげられていたり、
キリスト教徒でなくても、
このフレーズは知っていたり、
社会に相当浸透している。
そして僕はこの祈りに同意する。
スティーブン・コヴィーの『7つの習慣』は、
全世界で1,000万部以上売れた、
90年代後半最強のビジネス書だが、
この本のなかに、
「反応的に生きる人」と、
「主体的に生きる人」という概念が出て来る。
ちと遠回りになるが、
最初から説明しよう。
まず「影響の輪」と、
「関心の輪」っていう概念が紹介される。
影響の輪っていうのは、
自分が影響できることのこと。
たとえば、今している仕事がどうあれ、
自分がそれを一生懸命するか、
それとも嫌々やるかは、
自分で決められる。
関心の輪っていうのは、
自分が影響できないが、
自分の関心の範囲にあること。
たとえば、今いる会社の上司を、
あなたは選ぶことができないし、
あなたの両親をあなたは選ぶことができない。
今は亡きコヴィーは言う。
自分のエネルギーの大半を影響の輪のなかで使う人を、
「主体的な人」と呼び、
自分のエネルギーの大半を関心の輪のなかで使う人を、
「反応的な人」と呼ぶ。
主体的な人に愚痴は少ない。
そして主体的な人は、
影響の及ぶことにエネルギーを集中することで、
影響の輪が広がっていく、
というポジティブフィードバックループを経験する。
反応的な人は年中愚痴ばかり言っている。
そして反応的な人は、反応的であるゆえに、
自分の影響の範囲をどんどん狭めて行き、
それはその人をさらに反応的な人間にする、
というネガティブフィードバックループを経験する。
これがコヴィーの理論で、
僕は20代のころにこれを読み、
それは僕の人生に大きな影響を及ぼしたし、
今もその教えは大切な教えとして心の引き出しに入れている。
ところで先ほどの「ニーバーの祈り」って
コヴィーの「主体的に生きる」ことと、
ほぼ同じことを言っている、
って皆さんはお気づきになったでしょうか?
すみません。
ここから有料記事とさせていただきます。
久しぶりに有料記事書いてます。
3回に1回は有料、
って思ってたけど、
今度から4,000文字超えたら有料、
ってことにしました。
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