中田敦彦が問題視した「有名税」について

 芸能人がSNSやブログなどで「盗撮はやめて!」と訴えると、結構な確率で

「有名税だから仕方ない」

 というクソリプが飛んでくる。
 この『有名税』という単語…。
 ホリエモンこと堀江貴文さんが「週刊文春が考えた」とか言ってたのを聞いた記憶があるが、一応意味とか歴史なんかを調べてみた。

有名税とは有名であるが故に生じる問題や代償のことで、主に政治家や芸能人が自分自身や同業社への慰めの言葉として使う。
2006年2月のメール問題で渦中の人となった武部元幹事長に小泉元首相が「有名税」と語ったことで話題になったが、有名税自体は昭和時代の初めから使われている言葉である。

 堀江さんはライブドアメール事件の当事者だからな…(苦笑)。
 小泉元首相が言ったのを文春が記事にしていて、それを「言い出した」と言っているんだろうか?
 にしても…『有名税』は100年以上前から使われている「名詞」なのかね。

 Wikipediaを見ると2008年の辞典を出典にしているみたいなので、「有名税」が一般的に広まり、頻繁に使われるようになったのは小泉さんが原因か。

 そんな中! 先日、タレントの中田敦彦さんからこんな発表が!

 なんと、(基本)顔出しを止めるのだという。
 今後はYouTubeなどへは自身を模したアバターで出演し、表舞台に生の姿を見せるのはオンラインサロンのみ…なのだとか。

 その理由としては3つ。

1.物理的に可能になった
2.プライバシーの問題
3.YouTube大学との親和性

 「1」は、自分のYouTubeチャンネルのみ出演することで、現在居住しているシンガポールからオンラインでの出演対応が出来るようになった、とのこと。
 『DEATH NOTE』のLや『新世紀エヴァンゲリオン』のゼーレのように…との例えをしていた。
 でもまぁ確かに…遠隔地からのアバター出演というのは、自分が担当していた番組でキズナアイさんなどのVTuberにやってもらったことがあるので全然いける。
 さらに、コロナの影響で日本と外国を行ったり来たりし、その都度2週間の隔離生活をくらっていたのでは時間のムダが発生することもあるし。

 「2」のプライバシーの問題と語っていたのが、要は【有名税の重税化】について。
 この中田さんの引退動画を見る前にネットニュースの記事を見ていて、個人的な推測で「税金が重くなったのって”カメラ付き携帯電話&スマートフォンの普及”の影響がデカいだろうな」と思ったが、中田さんも全く同じことを語っていてビックリ(笑)。
 (自分が思ったのは)芸能人の不倫や麻薬で逮捕といったニュースの仕入れから始まり、そこへのクソリプ、さらに芸能人が開設しているSNSアカウント&運営ブログへの直接批判まで…ほぼワンストップで飛べるようになったことが最大の原因かと。
 なんなら、盗撮被害が増えたのもスマホのせいだよね。
 盗撮でなくとも「◯◯さんと◯◯さんが来た!」みたいな書き込みをして守秘義務違反をするウェスティンホテルの従業員がいたり、俳優・玉木宏さんのクレジットカード番号入り伝票をネットに流出させ懲戒解雇をくらったバイトが出たり…。
 SNSの発展で勝手に個人情報を流出させられてしまう事件が多発。
 「プライバシーの問題」とはこういうことの被害を防ぐってことか。
 (古くはJKが「写ルンです」を持ち歩くようになり、すぐに画像で記録を残せるようになった時代あたりから徐々に有名税が重くなり始めた気がする)

 「3」の親和性とは、視聴者(ファン・顧客)は中田敦彦の顔が見たいわけじゃなく、話が聞きたい人が多い…。
 なので「アバター&サウンドオンリー」でいけるという自信がある、と。
 教育コンテンツとしてと音声と親和性があり、十分にやっていける…。
 それに顔出し引退をし表の姿がアバターに変わったところで、文句が飛んでくるのは数ヶ月…いずれ人々は慣れる! と語っていた。

 にしても、有名税の重税化か……。
 そう言えば、先日、しょこたんこと中川翔子さんがストーカー被害を訴える動画をアップしていたが。
 彼女は”オタク”を顧客にしたことで「アキバ税」を取られるようになった一人。

 これを「有名税」と言う人がいたが…。
 そもそもストーキング行為=犯罪であり、有名だから仕方ないじゃなく「やっちゃいけないこと」なのだ。
 有名だろうが無名だろうが…有名税の高額納税者だろうが有名税が低くて控除されてる人だろうが、犯罪は犯罪。
 つきまとい行為は(通称・略称)「ストーカー規制法」という刑法に示されていることなので、犯罪を『有名税』と結びつけて考えてしまう人は思慮不足・勉強不足にほかならない。

 (★脱線した!話を戻すと)
 でもさ中田さん……セットに数百万円かけた自画自賛のYouTubeバラエティ『Win Win Wiiin』はどうするの??
 宮迫さんを見限ったたわけ??
 一応、「何かあった時」はYouTuberのヒカル氏が代役を務める…みたいな約束をしていたけど。

 顔出し引退の理由の後に「今後について」を語っていたけど、この番組についてだけは触れられていなかったw
 どういう形で番組を継続させていくんだろう?
 『Win Win Wiiin』はオンラインサロンじゃないから…顔出しは無しだよね?
 あの番組にアバター出演することになったら…技術スタッフ泣かせだわw
 そして、アバターでのプレゼン…どんな絵面になるんだろう?
 これは今後の動きを注視していくことにするか。

 そして! この中田さんの「流れ」に、ビジネス系インフルエンサーが追随!
 仮想通貨投資家のイケハヤさんも顔出しをやめると宣言。

 まだ関連動画では流れてきていないが、おそらく他のビジネス系YouTuberである程度フォロワー抱えている人は一気にアバター化するんじゃないかな?
 YouTuberって人の企画のモノマネが大好きだし。

 一方で、堀江さんはこんなツイートを投稿。

 さすがに、和牛マフィアの”肉磨きライブコマース”をアバターではやりにくいし、堀江さんは今や実業家というより広告塔タレントとしての活動が主だからな…。
 【有名税の重税化】の影響をモロに受けている一人だけど、堀江さんは顔出し引退はしにくいよね…。

 先日、テレビで失言をしてしまった脳みそ夫さんも、今後は『有名税』による重税がのしかかることになるだろう。
 加藤紗里さんのパンケーキ事件もそう。
 何をしても…どんなに謝って反省をしても、ネット住民はそれを許しはせず、過去の失言・失敗は延々とついてくることになるから。

 また、2025年に行う予定の武道館ライブについては「(顔出しで)やる」と語ってもいた。

 先に開催が決まっていたのと、さすがにアバターで『PERFECT HUMAN』は踊れないしね(笑)。

 ちなみに…!
 俺レベルでも、週3ぐらいで芸能人への直撃ロケしていた頃は、赤坂へ移動中のバスの中で突如「サンジャポに出ている人ですよね?」と声をかけられたことがあった。
 他にも、公共の場でサンジャポの腕章をして立ちレポしている時に「あ、サンジャポだ」と言われスマホで盗撮される…なんてこともしょっちゅうだった。
 ほんの少額ながら「これが有名税か…」と感じた瞬間(笑)。

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