Clubhouse観察日記 #14 虫の息…
音声SNSのClubhouseがAndroidアプリのベータ版をアメリカで提供開始。
英語圏でテストした後に世界対応へ…というニュースが流れてきた。
暗いニュースばかり流れてくるClubhouseに久々の明るいニュース!
かと思いきや、もはやSNSでは話題にすらならなくなっている状態よね…。
日本での熱狂的なブームは1ヶ月で去り、Android対応・課金のシステム含め全ての実装が後手後手になって、もはや「遅すぎた」感が漂っている。
Clubhouseを未だに利用している有名人は…市川海老蔵さんや安田大サーカスのクロちゃん、そして堀江貴文さんぐらいかもしれない。
他は月に1〜2度、名前を見かける程度。
なので、勝手なイメージだと譲渡・合併・買収といった話が出てもおかしくないくらい、Clubhouseは【虫の息】状態だと思っている。
そんな状態でもAndroid版をリリースするってことは…もしかしたら海外でものすごい高い評価を受けているんかな?
たかだか1億数千万人程度の日本市場を相手にするより、英語圏でのシェアを獲得するためのAndroid版リリースってことか?
それだったら、日本自体が【虫の息】ってことになってしまうけど(苦笑)。
一方で、Clubhouseが巻き起こした「音声バブル」は健在のようで、先日、ツイッター版Clubhouseとも言われる【Spaces(スペース)】が運用を開始した…というアナウンスがあった。
※Spacesに関する情報は以下のホームページで解説していたので、気になる方はどうぞ。
このSpaces…以前、β版をテストしている時に一度だけ参加してみたことはある。
が!!
スペースに参加してしばらくすると、使用していたiPhoneが鬼のように熱くなって熱暴走によりアプリがダウン!
再度ログインしても落ちてしまう…の繰り返しで会話ができなくなり、全く使い物にならなかった。
アレ(熱暴走)がどう改良されたのか試してみたいところではあるが、どうやらClubhouseでいうroomを開設出来るのは、フォロワー数が600人以上いる人だけらしい(苦笑)。
なので、自ら実験するのは不可なので、誰かがテスト開設しているところにお邪魔するしかないようだ(泣)。
そういう点を考慮すると、Clubhouseは超優秀なプラットフォームなのよね…。
誰もが開設出来るし、熱暴走なんて滅多にならないし、5000人同時に聴いても落ちないし。
それだけに瀕死という現状がもったいなさすぎる。
で、話を少し変えるが…。
金持ちでも貧乏でも、与えられている時間は1日24時間と人間誰しも同じだ。
その中で「【可処分時間】の奪い合い」がますます熾烈さを極めている。
2000年代…スマートフォンの登場により”情報インプット”の可処分時間が話題になり。
2020年はコロナ禍でのYouTubeの盛り上がりにより”目”の可処分時間が話題になり。
そして2021年はClubhouseにより”耳”の可処分時間が話題になった。
目と違って、耳は「料理しながら」「洗濯をしながら」「ジョギングしながら」でも聴いていられるため、情報インプットの手段としては非常に効率がいい。
ただ、音声が注目されているにも関わらず…現在のところ放送局のラジオ番組以外で「音声スターが誕生した!」という話題は全く耳にしない。
いわゆる、インスタグラマーとかティックトッカーみたいなインフルエンサーの「成り上がり(クラブハウサー)」が生まれていない状態だ。
ちなみに、最近のAM&FMラジオからだと…元・テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーが(当時)テレ東の局員でありながら『オールナイトニッポン』のパーソナリティを担当。
番組で行ったオンライン配信のイベントのチケットを1万5000枚売り上げるという快挙を達成し、イチサラリーマンが音声メディアで成り上がって”スター(インフルエンサー)”の仲間入りを果たした。
Clubhouseからは、このような「Clubhouseドリーム」を体験し人気インフルエンサーに成り上がった…という話を一切聞かない。
そのプラットフォームからスターが誕生したとなれば…少しはClubhouseが復活する可能性もあると考えているんだが。
放送局が発信するラジオは、そもそもの有名人だったりがファンとの交流を図る場なので【次世代の音声スター】が生まれにくい。
(佐久間さんのようなケースは稀)
そんな中、ClubhouseやSpaces…さらに、インスタグラムが準備していると噂の新音声サービスから「無名から成り上がりのインフルエンサーを誕生させられるか?」に、音声サービスの未来がかかっている気がする。