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【ハロウィーン】の現在地を考える

 2023年10月31日…ハロウィーン当日の夜。
 渋谷では何事もなく、粛々と過ぎていった1日のようだ。


 今回の事の発端は渋谷区長が「渋谷はハロウィーンの会場ではない!」と言い出したこと。

リンク先のサイトの画像の一部です。

 いやいや、ちょっと待って待って!

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 数年前、アンタたち「誇りに!」まで言ってたやん!?
 まず”それ”の説明から入らないとダメなんじゃないの?


 だがまぁ…昨年に韓国で起きた【ソウル梨泰院雑踏事故】のような痛ましい事故が起きる前に予防をするのも行政の役目…って心情も理解できなくはない。

 さらに、雑踏事故以前にも日本で…

 といったトラックを横転させた事件や…

 ラーメン店の券売機を破壊するなど、大なり小なりの事件は起きていたから、昨年の事故を理由に「よっしゃ!規制するぜ!」と腕をブンブン回したくなる区長の気持ちも理解できないわけじゃない。


 一方で、そんな自粛ムードを嘆く芸能人もチラホラ。

「せっかく世界的な楽しい文化になりそうだったのに」

 とコメントしていたが、この意見には確かに同意。
 ただ、イベントの全体として考えると【楽しむ】にはある程度の【秩序】が必要なのも事実なので、「ケチ!」との言いっ放しは良くない。

 個人的に思う「渋谷ハロウィーン(シブハロ)」の【最大の欠点】は

「入場制ではないためチケットが無く、誰でも自由に行き来できるのに管理者が不在なので群衆の統制がとれない」

「そこに仕事で来ている人や買い物に来ている人を無関係に巻き込む」

 ということにあるかと。
 最終的な「ケツモチ」というか…問題が起きた時に対処するのは国家機関の《警察》だもんね。
 なので《警察》がイベント渋ハロを取り仕切ると「ああなる厳戒態勢」わけだ。


 そもそも、

何かあったら「渋谷のスクランブル交差点」に集合!

 という文化を国民の間に浸透させたのって2002年に行われたサッカーの『日韓ワールドカップ』じゃなかったっけ?
 あの時…サポーターたちが大挙して渋谷に押し寄せ、ハイタッチしながら横断歩道を渡る…みたいなことから謎の集合カルチャーが始まったはず。
 やがてW杯ごとに集まるようになり、さらにはサッカー以外のイベントでも集まるように。
 そしてトドメの『ハロウィーン』と…。
 それが「日頃のうっぷんを晴らす場所じゃないぜ、渋谷はさ!」…と規制が入ったんだろう。


 でもさ、前向きに考えると「日本におけるハロウィーンを使った集客効果」というのは抜群だということが分かったわけで。
 別に集まるの、渋谷でなくてもよくね!?
 「えー、渋谷がいい」と言っているのは、おそらくとにかく馬鹿騒ぎしたい問題児たちだけだと思う。
 酒を飲んで騒ぎたいだけなら、渋谷の路上ではなく自宅に仲間を集めてやってくれ。

 「コスプレをする」というのと「それを見てもらう」というのが目的なだけだったら、池袋の『池ハロ』みたいに主催者がいる方へ行けばいいのに。

 今年は14万人も集まったとか…。
 ある程度の【秩序】があった方がいいと思うんだけどな。
 で、VIP席などを作ったりして。

 あとは「街の印象」の問題か?
 ”巣鴨”が「お年寄りの原宿」と言われているように、「若者の街」というと”池袋”や”新宿”よりやはり”渋谷”となってしまうか…。


 コロナ禍前…まだ渋谷区が協力的で「スクランブル交差点」がホコ天になっていた頃、観光がてらちょっと寄ってみたことがある。
 確かに、普段見慣れた街がコスプレエリアに変貌していたのは面白かった記憶がある。
 が! 人の集まる分母が大きくなればなるほど”アンチ”というか”異端児”が紛れ込む確率が上がるわけだ。
 その”アンチ”を規制する術を持たなかったというか、役割を放棄した渋谷区が最終的に悪いってことで。
 「悪い」というか「もったいないことをした」なのかな?
 それこそ、益若つばささんの言う「世界的に楽しい文化になりそうだった」は、ホントのことで、その文化創生を逃したのは惜しいことだと思う。


 というわけで、来年以降のハロウィーンを楽しみたい人は

 西野先生のイベントに行こうぜ!(笑)
 来年もやるのか知らないけど!




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