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若手お笑い芸人のYouTubeとの向き合い方
最近のYouTube動向
ご存知の通り、コロナ禍によりテレビや劇場で出番を失ったお笑い芸人さんたちがこの数ヶ月で一斉にインターネット上(YouTube)に進出。
江頭2:50さんが芸人最速で200万人を達成したり、相方の不倫騒動があったアンジャッシュ児嶋さんもチャンネルを開設。
さらには、とんねるずの石橋貴明さんも開設したりなど、有名お笑い芸人が次々に参戦したことが話題にもなった。
また、多くの人気芸人を抱える吉本興業がYouTuber事務所大手のUUUMと組んでネット進出のノウハウなどを得ようとするなど、芸人YouTuber化の動きはさらに加速している。
そんな新規参入した芸人YouTuberでも、今田耕司さんやサバンナ高橋さんらがクッキングやゲーム実況、仲間とのZoom飲み会など…正統派な内容を発信する一方、おかずクラブのオカリナさんがご飯を食べるだけの動画で人気が出るなど、その「売れ方・注目のされ方」も様々。
ただ! このようにYouTubeで陽のあたる芸人さんは、元々テレビで広く名前が知られている人が多く、劇場のわずかな出番しかないような超若手のチャンネルは棒にも箸にも引っかかっていない感じがする。
なので、せっかく【お笑い芸人からYouTuberが続々誕生】というビッグウェーブがきているんだから「どうしたら波に乗れるか?」を考えてみることにした。
YouTubeをやる目的とは?
そもそも名前が売れていない若手芸人がチャンネル開設をする目的…それはズバリ!
メディア関係者の目に止まり、使ってもらうための自己PR
つまりは【自らの広告】がメインだと思う。
再生回数に応じて得られる広告収益はあくまでおまけであり、目的ではない。
インターネット番組と言えば、以前より「ニコニコ動画」や「GYAO!」があったりしたが、そこに出ているのは売出し中の無名グラビアアイドルだったり、売れない芸人ばかり…。(制作費やギャラも極端に安いしw)
なのでネット配信のテレビは”都落ち”というか『格下のメディア』だと思われてきた。
でも、今は違う! YouTubeで人気になることがステイタスとなっているため、再生回数がある人には「ん? 人気なのか?」とテレビマンの目がいくようになる。
ネットで驚異的な再生回数を叩き出し、その栄光を持ってテレビに凱旋…。
そうすることで、テレビの視聴者をさらに自分のチャンネルに誘導させるという好循環が完成する。
一番有名なのは”キングコング”の梶原雄太ことカジサックさんだろう。
「期限までに100万人の登録者を得られなかったら芸人引退」
そう宣言した梶原さんだが、あの当時「何言ってんだ梶原? 『はねトび』が終わってテレビで人気無くなったからってさ。ダッサ!」という蔑視にも似た空気が芸人の間に漂っていた。
ところが! コツコツ努力し続けた結果、今や芸人YouTuberの第一人者に上り詰め、YouTubeから得られる年収は8000万円とも言われている。
とは言っても、梶原さんは一度テレビでブレイクしているのでその動向は注目されていたが、一発も当てていない若手芸人が同じことをやっても注目されるわけがない。
そこで、自分たちを知ってもらうための【戦略】が必要になってくるというわけ。
ポジティブ要素 < ネガティブ要素
自分はコロナ禍の前から若手のお笑い芸人さんや知り合いのタレントさんに「絶対にYouTubeを開設した方がいいですよ!」とずっと言い続けてきた。
が…なぜか「無理にやらなくても…」「考えてはいるんですけどね…」「いつかはやりたいですが…」など、とにかく腰が重たい。
まぁ、ぶっちゃけ言えば「面倒くせー!」なんだろうな(笑)。
おそらく「撮影や編集にはディレクターが必要で、そうなるとお金がかかる。そんな経費を事務所が出してくれるわけがない…」と思ってしまっているのだろう。
さらに、自分たちで編集などをやるにしても「ツイッター」や「TikTok」で素材動画の前後をカット編集し、用意されているスタンプやエフェクトを追加するだけのヤツなら作れても、iPhone付属の無料動画編集アプリiMovieの使い方なんてまるでチンプンカンプンという人も多いはず。
バズって注目されるかもしれない…という宝くじを買う手間より、「別に生活も出来ているし、そんな無理しないでいいじゃん!」という現場維持を願う人が多いことに気付いた。
でも…そんなぬるま湯に浸かっていられるのも30歳くらいまでだぜ?
「めんどくせー、めんどくせー」ってネガティブ思考で仕事しているうちに、「頑張るぜ!」というポジティブ思考の若手にどんどん席を奪われていくんだよ。
若い時には気づきにくいかもしれないけど、実は【若さ】って最大の武器。
夢を追いかけるパワーも桁違いだし、何より使ってくれる人より年下というのは仕事が振られやすい。
今、飯が食えているからと言って、未来永劫食えるというわけではない。
特に芸能界のお仕事は数年、数ヶ月単位で「潮目」が変わる世界なので。
ポジティブ思考無しで努力しないと落ちていくばかりなことに早く気付いた人だけが、その沼から脱出出来る。
最初から完璧を目指すな!
ようやく重い腰も上がりYouTubeを始めることにしたとしても、最初からバズるわけがない。
何ヶ月と何年とやってきて注目されてない人が、YouTube始めたからっていきなりスターになってブレイクする可能性はほぼ無い。(完全に無いとは言い難いがゼロに近いだろう)
なので、まずは
「走りながら分析し『鉱脈』を見つける」
ことを目指していこう!
いくつか動画をアップロードし、それらのアクセス状況を分析。
「この動画の初動がいい!」となったら、それに類似した動画を作り続けてみる…この繰り返し。
トライ&エラーをしていくことで、ブレイクの確率が上がっていくはずである。
もしかしたら1ヶ月で閲覧されやすい法則が見つかるかもしれないし、半年・1年かかっても見つからないかも。
ただ、1つずつ積み重ねをしていかないことには、数字のゼロに何を掛け算しても答えはゼロにしかならない。
ツイッターのフォロワー数が300万人いる堀江貴文氏の『ホリエモンチャンネル』も、最近になってようやく100万人の大台を突破したが、それまで数万〜数十万人程度の登録者しかいなかった。
★ホリエモンがメルマガの質問に答える
★ホリエモンとトップランナーの対談
といったホリエモンの求心力を頼りにスタートさせたものの、信者以外に全然人気が出ず、登録者は数年間も伸び悩み。
1000本以上の動画をアップロードし続け、ある日「ノー編集で時事をひとり語りで解説する」という鉱脈を見つけたことで開花。
再生回数も爆増し、チャンネル登録者も増えたのだ。
まさに、チャンネル開設から10年以上…諦めずにトライ&エラーを繰り返した賜物である。
忘れられない程度の頻度でアップする
カジサックさんがキングコングのチャンネルの中で更新頻度について語っていたことがあった。
「毎日は大変。だけど更新が少なすぎると”今日チェックしないでいいか”となってしまう」みたいなことを言っていた。
確かに、更新が週1とかだと別に「どうせ1週間あるし、今じゃなくても溜まらないから後で見よう」って心境になるな…。
なので、理想は週3〜4本ぐらいだろう。
ただ、実際10分程度の動画をそのペースで作るのは、企画立案も編集作業も大変!
なので、ここでも完璧を目指さず…例えば「テロップを全部入れない」とか。
楽をして70点ぐらいの動画でもいいと思う。
とにかく、新しいものを生み出していくことが大切だと思う。
「何となく面白そう」は禁止!
プロの芸人とは言え「人気が出ていない」イコール「面白いと思われていない」だ。
なので、「何となく面白そうだからやってみた」という内容は禁止にしたい。
最悪だと思っているのは、企画も決めず、台本も無いままにフリートークでダラダラ喋るような1〜2時間のZoom会議。
そんな近況報告なんてファン以外誰も望んじゃいないのに…。
「面白そう」と思われていない芸人の”喋り”を誰が聞くんだろう? 単なる自己満足でしかないと思うが。
「何となくいけそうだから」で始めちゃったんだろうなぁ。。
それをやっていいのは、すでに多くのファンを獲得している芸人さんだけ。
「南海キャンディーズの山里亮太がゲストを迎えてトークするBARがある」って番組だったら、そりゃ見たいでしょ?
なので、最初はチャンネルの「目的」や「方向性」、また「ウリ」をハッキリ打ち出していった方が得策だと思われる。
今はキャンプ芸人として大ブレイクしたヒロシさんだって、ガチのキャンプだからこそ火がついたわけで。
あなたの特技は何? 誰にも負けない趣味は?
それらを打ち出していった方がいいはず。
とにかく…!!
ヒロシさんが「YouTubeは宝くじのようなもの。宝くじは買わないと当たらない。だからYouTubeやるしかないでしょ」みたいなことを言ってた。
一攫千金は難しいかもしれないけど、諦めて最初から宝くじを買わなかったら絶対に当たらない…だから買うっきゃない!
最低限、スマホ1台あれば始められる宝くじ…買うしかないよね!
★注:書きかけだけど、アップしながら思いつくことをそぞろに書いていきます。