「ネオゆとり世代」が爆誕?
先日、西野亮廣先生の【Voicy】でこんなエピソードを耳にした。
ザッとまとめるとこんな感じ。
つまりは
と、絶望した若者が続々と退社していってる…といったエピソードだ。
西野先生は「再生回数が上がるからと言って、共感を呼ぶエピソードを発信するとこうなる」という教訓的な意味合いを込めて語っていたが。
考えてみると、近年はこうした「嫌な仕事はやるな!やる必要は無い!」といった発信をする人が多く見られる。
で、この「嫌なことから逃げた方がいい!」という傾向はいつからなんだろう…と考えてみると、おそらくだが「電通の高橋まつりさんの事件」からではと。
長時間労働やパワハラなどのプレッシャーから逃げられず、結果自らの命を断つ選択肢を選んでしまった悲しい事件…。
この事件があって以降、「コンプライアンス」の言葉をやたら聞くようになった印象がある。
そして、テレビ界が労働基準法を遵守するようになったのもこの頃からだと思う。
2010年代前半は、よくADさんがテレビ局の制作スタッフルームの床とかで寝てたもんな…。
上記のネタにも出てきた『AD残酷物語』という書籍があるが、ほんとそんな状態だったと思う。
ところが、テレビ界がコンプライアンス遵守・労働基準法遵守の方向に舵を切り始めてからはガラリと変わった。
超絶ブラック労働から完全ホワイト労働…とまではいかないが、オフホワイト労働ぐらいにはなってる。
能力が足りなくて仕事が遅くても、仕事で失敗をしても、上司(ディレクター・プロデューサー)は頭ごなしにADを怒れなくなってしまっている現状。
居残り仕事も(ほぼ)禁止なので、ディレクターが背負わなくてはいけない負担が増えているように見える。
結果!
「超絶に生ぬるい職場(環境)」が爆誕してしまっているわけだ。
ゆえに「嫌な仕事からは逃げていいんだよ」世代が、生ぬるい現場ですらちょっと嫌なことがあると辞めていく…詰め込み教育世代の俺はそんな感覚を抱いている。
俺はそういった若者は
【ネオゆとり世代】
なんじゃないかと考えた。
「ゆとり世代」とは、若者を指す言葉として「Z世代」の前に流行った呼び方。
主に「ゆとり教育」と言われる「ゆる〜い授業」を受けていたがゆえ、ガムシャラに頑張るとか、そういうのを避ける傾向にある世代。
以下のような特徴がある(らしい)。
以前は、使えない社会人・能力の低い社会人を指して「ゆとりだもんな〜」などと揶揄されていた覚えがあるんだけど。
そうやって、嫌な仕事から逃げて「理想郷探し」をしている世代って、ちょうど25〜35歳ぐらいだよね?
ってことは、ゆとり世代が大人になった「ネオゆとり世代」なんじゃないかと思ったわけで。
別に、俺は個人事業主なので「ネオゆとり世代」の部下がいるわけでもないし、一緒に仕事するわけでもない。
ただ、こうした「一生逃げ続ける」人々が増えることで、日本の国力が落ちるんじゃないかとは危惧している。
俺が思う「ネオゆとり世代」は…
といった印象。
とにかく「自分に似合う仕事がきっとある!」と理想を諦めきれないんじゃないかと。
ただ、そうした夢のような環境(職場)を追いかけているうちに【逃げ癖】がついてしまい、いつの間にか「資格も専門職も何も無いアラサー&アラフォーのジョブホッパー」になっているんじゃないかと。
これが「ネオゆとり世代」であり「無敵の人 予備軍」なのかな〜と。
本人も我慢が出来ない…。
上司も叱れない…。
そういう環境(社会)の下で人を育てるとなると…青山学院大学の原監督の選手育成方法がこれからの人材育成の主流になるんだろうか?
人の短所を潰す人材育成ではなく、人の長所を伸ばす人材育成が。
これはこれで時代なんだろうね。
「負けてたまるか!」の一心でここまできた俺からすれば…どうなんだろうかと思うけどね。
ドリフ作家の人に裸芸を強要され、夜明けの渋谷の街を「こんなことをするために作家になりたかったわけじゃないのに」と泣いて帰ったことは今でも忘れない。
悔しかったし、何クソ根性でここまでやってきた。
まぁ、人によって「心のガソリン」は違うんだけどさ。
自分探しのチルチルミチル、青い鳥。
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