パワハラと理不尽とテレビ
5月5日放送の『ダウンタウンDX』を見た。
俺は『4時ですよーだ』とか知らないので、このメンバーだと『ごっつええ感じ』の印象が強い。
ただ、それとは別で…。
は見ていたような記憶は微かにある。
にしても、いや〜……クソほど笑ったわ。
「タンスサッカー」とかさ。
もうさ…理屈じゃないのよ。
ひたすら「くらだねぇ!」で笑えた。
当時は、先輩が【黒】だと言ったものは全て【黒】の世界。
「拒否権」というのが無かったと思う。
M迫さんみたいな感じで「TVで干されてもYouTubeがある!」なんてことなかった。
だから、テレビ・ラジオなどのメディアで頑張るしかなかった。
そこでダメだったら引退するしかないので。
だからこそ生まれた笑いもあった。
今、「バラエティ」と言われているものは、実を言うと純粋なバラエティじゃなかったりする。
99.9%は「情報バラエティ」だと思う。
それが…先輩が「今週はこの企画をやるぞ!」ってなったらやるしかなかった時代のバラエティはとんでもねーな、ってことで。
情報性はゼロ(笑)。
ひたすら「お笑い」を追求した時代の企画って、今見ても面白いよね…。
「痛みを伴う笑い」
近年、罰ゲーム企画が議論される機会が増えた気がする。
何かあれば、すぐBPOが出てきてさ。
でもさ、BPOを構成しているメンバーたちって、そもそもが子供の頃に「パワハラと理不尽のテレビ」を見ながら育ってきたんじゃないのかい?
「ろくな大人が育たないんじゃないのか?」って不安視しているみたいだけど。
ろくでもないバラエティを見てきた大人が、BPOのメンツに入れるぐらいまともな人生送れているじゃん?
ってことは、子供(若者)の問題行動はテレビを見てじゃないでしょうに?
家庭環境&生活環境でしょ?
それが、何かあればテレビ(バラエティ)を目の敵にしてさ…。
今どきの子供って「抗菌! 抗菌!」で育てられているから、「アレルギーの多い子供」が増えたんじゃないかと思っているんだけど。
カップラーメンの側面を見ると分かるけど、「どんだけアレルギー物質あるんだよ」っていう。
俺らが子供の頃は、そんななかった気がするが。
潔癖にしすぎて、よりクリーンな環境でしか生きられない人間が増えているよな…。
そのくせ、みんなにバレない…「見えない場所」でヘイトを吐いてストレス発散するっていう。
「外面のいい”内弁慶”な若者」が爆増しているよね。
ただ、BPOもYouTubeには規制かけられないから、純粋な「バラエティ」はソッチに行っちゃってて。
これなんてまさに「情報性ゼロ」の純粋バラエティで。
地上波じゃ絶対にできないもんな…。
こんなことを、形だけマネした素人YouTuberが「バラエティ」の真似事をして炎上してるのをたまに見かけるけど。
やっぱ、プロと素人は違うんだよね…。
ノイジー・マイノリティーの言葉に耳を傾けていると「バラエティ」は作れない時代になってしまった。
パワハラは…一般の職場では無いにこしたことはないけど、お笑いの世界ではそこで生きていくと決めた人たちの「覚悟」を奪ってしまっているような印象も否めない気がする。
安田大サーカスのクロちゃんさん、コロコロチキチキペッパーズのナダルさん。
ひいては『電波少年』で大活躍した松村邦洋さんや、今や引っ張りだこの出川哲朗さんだって、肉体的・精神的な「痛み」を「笑い」に昇華してきて大金を稼げてきたわけじゃない?
『天空の城ラピュタ』で、良いおなじないに力を与えるには悪いおまじないも知らないといけない…な飛行石があるけどさ。
それと同じで。
教養を教養たらしめる理由として、低俗でゲスなバラエティも必要悪って思うんんだけどな…。
そんな言い訳が通用するような時代じゃないか。
トータル「何が言いたいか?」と言うと
昔のバラエティは最高だった!
ってことで。
乱文…