「時給・日給」暮らしの潜在意識
レギュラー番組における放送作家の給料形態としては
「#1」あたりの値段
または
月極
で支払われることがほとんど。
週一の番組が1本放送されるにつき@円。
今月は4本放送されたから【@円×4本=XXXXX円】…みたいな。
月極は文字通り【1ヶ月あたり@万円】という契約で、主に帯番組のレギュラーを(毎日)やっている作家が、この契約であることが多い。
というのも、制作(プロデューサー)側としても…仮に月〜金の帯で1本・5万円だとして、週に25万円、1ヶ月で約100万円という莫大な構成料を支払うより、OAがあろうがなかろうが月に50万円とかいう契約にしてしまった方が年間を通してみると安上がりになるからだ。
なので、どんなに働こうが、OA・1回につきXX円。
コロナ前は月・水・木・金・日…全て稼働してXX万円。
逆に今のように水・木しか稼働しなくても同じ金額。
このマスコミ業界に入ってン十年、ずーーーっと《この感覚》で働いてきた。
でも、そろそろ作家人生もヤバいな…という空気をヒシヒシとは感じている。
もう放送作家の仕事だけで還暦まで生活していける希望は持っていない。
なので、別な仕事も探さないと…老後が厳しいだろう。
老後3000万円…いや、2000万円でも1000万円でも500万円でも…とにかく厳しすぎる!
ゆえに!
その準備段階として、Uberやタイミー的な作業をやってみようかな…と思うこともあるのだが、そうなると多分めちゃくちゃなストレスになるんだろうな〜とも考えたりする。
どの部分にストレスを感じるかというと、主に「買い物をする時」だ。
例えば…自宅で飲むお酒や食料を買い込もうとする時に会計が1700円だったりすると
みたいに、いちいち時給換算しながら買い物してしまうだろう。
昔…学生の頃にバイトしていた時がそうだった。
もちろん日雇いの仕事もしたことがある。
なので(今なら)
とか考えながら買い物をすることになるはずだ。
俺の性格上。
作家の今は…「今月@万円振り込まれた中での食費は…」という感じなので、時給・日給換算するほど神経質になる場面が少ない。
それを、月給とかではなく時給・日給計算したら…現実が見えすぎて、なんか厳しい人生だなぁ〜と。
時給・日給で働く方も結構多いと思うが、みなさんはどのように気持ちの折り合いをつけながら買い物をしているんだろう?
498円のお弁当の…割引シールが30%から半額になるまで待つばかりの人生なんて…。
俺も「ハーメルンの笛吹き男」についていく老後を送ることになるのだろうか?
考えるだけでもハードコアすぎるんだけど。
ただそれも仕方ないか…。
俺がそういう人生しか歩めなかったのだから。
年々、体力が無くなっていき、体調が悪くなっていくのが手に取るように分かる。
そんな状態で時給・日給のブルーワーカーに戻れるのかな…。
俺の歩んできた人生は、何割ぐらいが【正解】だったのだろう?
永遠にできない答え合わせの答えを求め続けている。