【超私的感想】 R-1グランプリ 2022
20周年の記念大会になった今大会。
優勝は…ZAZYさんを僅差で破ったお見送り芸人しんいちさん!
10年目…ラストイヤーでの悲願の優勝だった。
ラストで号泣して言葉にならないのは…昨年度の『M-1』の錦鯉さん同様、見てて泣けたな〜。
ではでは…今大会を振り返りつつ、超私的な感想をつらつらと。
(あくまで個人的見解です)
放送時間は2時間、MCは霜降り明星・広瀬アリス、テーマ曲はCreepy Nuts…と昨年同様。
まず、昨年の大失態をMCがいじり倒すところからスタートした。
(失態については以下のエントリーで)
なので今年は「進行は大丈夫か?」という違った目線での視聴も兼ねている(苦笑)。
昨年の優勝者であるゆりやんレトリィバァさんの長尺VTRの間にスタジオへと移動…ここまでは順調。
続けて審査員が紹介された。
(※敬称略)
陣内智則
バカリズム
小籔千豊
野田クリスタル
ハリウッドザコシショウ
昨年は…
陣内智則
友近
ホリ
古坂大魔王
野田クリスタル
川島明
ハリウッドザコシショウ
R-1Twitter投票
の8名(票)だったので、審査員の人数を大幅に減らしたことに。
なんか、大会を主催するカンテレの執念じみたものを感じる(笑)。
人選としては「少数精鋭」を持ってきた印象。
昨年に大会進行の妨げとなったTwitter投票は完全排除された。
まぁ当然っちゃ当然だよね。
で、代わりに用意された「視聴者の取り込み作戦」が…
YouTubeでの裏配信。
…なんで【本編】を邪魔しようとするねん?(笑)
ネタを集中して見させて!!
しかも『東京リベンジャーズ』とコラボって…なんそれ!
ちなみに、審査員も減ったが出場者枠も10人から8人に減らされた。
2時間じゃ…そうなるわねぇ。
審査員・出場者など、メタボだった部分を削ぎ落として、いざネタへ!
予選1人目:kento fukaya
合コンをフリップ芸で表現。
三角柱型(?)の縦長の立体機動フリップを活用。
ネタのキレは良かった。
ってか…なんで審査中のBGMとして『エヴァンゲリオン』を選んだんだ!?
既に世界観を持ったアニメの音楽を使わない方がよくね??
得点は…バカリズムさんだけ80点台…どうした!?
ちょっとだけザワザワしているのを感じる。
ご本人の解説としては
「本人以外の要素が大きかった」
「イラストとかに頼りすぎ」
とのことで…。
演者が効果音に合わせて動くだけの”歯車”感を強く感じてしまったんだろうか?
合計得点は449点で暫定1位。
予選2人目:お見送り芸人しんいち
「グレープカンパニー」所属で、サンドウィッチマンさんの後輩。
ギター漫談スタイルはAMEMIYAさんを彷彿とさせる。
「僕の好きなもの」をテーマに歌い出したが…。
毒舌系ネタか(笑)。
毒づく相手が、なんとなく薄〜く伏せている感じなのに、Aqua Timezだけが実名なのは笑った。
合計得点は463点。
歌ネタへの評価しつつも、またバカリズムさんだけ80点台だ…。
さらに「ざわざわ」が聞こえてくる。
予選3人目:Yes!アキト
復活枠から這い上がった芸人さん。
なんだろ…ネプチューン・堀内健さんの劣化版みたいな!?
いわゆる「ネタを見るより人を見る」系のネタだ…。
ただ、これにはバカリズムさんだけではなく陣内さんも80点台。
ハリウッドザコシショウさんの
「ギャグは評価されない」
「ワンアイデアほしい」
というのが経験者として的確すぎた。
合計得点は447点、ここで敗退決定。
予選4人目:吉住
「仕事での課長のミスは許せるけど、芸能人の不倫・結婚は許せない!」
最近のネット民を皮肉ったネタには笑った。
「吉住さんらしい視点だな〜」と。
ネタが終わって「去年は自分がやりたいネタ、今年は世間が求めているネタ」というのに納得。
合計得点は463点となり、同得点で暫定1位。
バカリズムさんが初めて(ようやく?)90点台を出し、小籔さんも97点で絶賛。
ここでkentoさん脱落。
予選5人目:サツマカワRPG
学生服を着ての一人青春コント。
「大会、近いもんな」をキラーワードにネタを積み上げていく…。
合計得点は459点で敗退。
またバカリズムさんが80点台に戻った。
前半は良かったけどオチに納得がいかなかった模様。
もはや「バカリズムがどんな低得点をつけるか?」という、ネタの面白さとは違う視点も発生してしまっていた…。
あと、ザコシショウさんが一切ボケず、ものすごーくロジカルに評価していたのが印象的だった。
本人も優勝したことがあり「誰かの人生を変えてしまうかもしれない舞台」だと知っているだけに、誇張しないコメントを連発。
予選6人目:ZAZY
今年は【フリップ芸】じゃなく【モニター芸】に切り替えてきた。
見ていると、確かにこの量のフリップは紙じゃ消化しきれないな…。
むしろデジタルにしたからやれるネタか?
一方でモニタートラブルが起きたら一切合切ダメになる危険性もはらんでいる。
パソコンに「生放送だからフリーズしないでね!」とお願いしてもどうしょうもないし。
デジタルに身を任せる危険性ありつつ…無事に終了。
にしても、下から撮る・横から撮る…とかのカメラのカット割りするなよ…。
演出家の「自己満足」のカメラワークは賞レースのコンテストにはいらないっす。
せっかくのネタが見にくくてしょうがない(泣)。
まさに「なんそれ!」や。
合計得点は464点で暫定1位になるも、バカリズムさん&陣内さんが80点台の評価。
バカリズムさん曰く「最後の歌ネタの部分で評価を下げた」と。
これは小藪さんに救われたな…。
予選7人目:寺田寛明(ひろあき)
オーソドックスなフリップ芸が逆に新鮮に見えた。
「初めて○○した人」というテーマで淡々と展開。
絵が少なく(1枚・山羊座のみ)文字中心のネタ。
合計得点は451点で5位。
陣内さん「次の展開が…」。
バカリズムさん「最後に爆発力が…」。
ネタが単調すぎて起承転結の「転」が無かったことで…残念ながら敗退。
フリップのポールに、デジタルフリップ…とフリップ業界も日々進化しているので、今後はオーソドックススタイルのフリップ芸だけだとキツくなってくるかな。
予選8人目:金の国 渡部おにぎり
今大会、唯一のコンビ芸人の片割れ。
鳶に連れ去られたというキテレツなシチュエーション。
虹が出たってことで『Aqua Timez』の曲をかけていたが、ここでまさか(お見送り芸人しんいちの)ネタの伏線回収が行われるとは(笑)。
合計得点は463点で、同率2位。
というか、3人が同率2位となる異例の事態。
これはさすがに想定の範囲外で準備出来なかった模様。
トラブルって言えばトラブルなんだろうか…。
昨年の悪夢が少し蘇る。
で、現場の対応は…「手書きフリップで決勝に進めたい人を書いて!」と。
こういう時はアナログが強いな(苦笑)。
で! お見送り芸人しんいち・3票、吉住・2票…という結果に。
それにしても、決勝進出者が決まった後に予選敗退が決定した渡部さんのネタの総評を聞くっていう制作の鬼畜っぷり(笑)。
バカリズムさんが90点台なのが救いかも?
決勝のネタ順は、予選の出番が早かった順ということで…。
ファイナルステージ1人目:お見送り芸人しんいち
ギター漫談。
「心から応援したい人」をテーマに…。
ファーストステージとは違って、実名バンバンだして(ギター侍ばりに)斬りまくっている(笑)。
ただ1つ言いたいのは…カメラワーク要らんねん!(怒)
『R-1グランプリ』は、昨年もそうだけど総じてカメラワークがネタの邪魔をしている!
これはネタ番組じゃなくて賞レース…大会なんだから!
演出が邪魔しないで!!
(※多分お仕事する機会がなさそうだから、と毒づいている俺…)
ファイナルステージ2人目:ZAZY
「デジタル紙芝居」の2ネタ目。
ん? 個人的には何か最初の方が微妙な空気…。
最後は紙のフリップを持ち出して、小田和正の『言葉にできない』をバックに人生を振り返るっていう…。
結果発表
もう、ここまで来ると「笑いの好み」になる。
なので、個人的には…お見送り芸人しんいちさんに取らせたい気持ち。
だって、ZAZYさんはもう売れている芸人さんだし…。
結果…!!
お見送り芸人しんいち:3票
ZAZY:2票
僅差でお見送り芸人しんいちさんが優勝、、と。
ブルゾンちえみでボケたのは何だったんだろう(苦笑)。
ZAZYさんの無念の表情が印象的だったな…。
そして、偶然にも紙吹雪がメガネの隙間に入り込んでくっついてしまうというアクシデントには「笑いの神」が降りてきていたな…。
翌日…視聴率が発表された。
世帯で6%台か…。
昨年とほぼ一緒だな。。
キツイ。
比べるのは何だけど、すごくいい大会だったと思ったんだけどなぁ。
おそらくは、この20年間『R-1』という賞レースのブランディングが全然出来てないため、この大会に対し新しいスターが生まれる瞬間への【期待値】が薄いのかも。
「大会運営のスムーズさ」…の次の課題は「R-1グランプリという大会の優勝者の価値を高めるには?」ってことかもしれない。
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ご覧いただき、ありがとうございました!