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フードファイター vs 店…「正義」はどちらにある?

 現在、”大喰い”の漫画を読んでいる最中だが…。

 俺に『すき家』の「キング牛丼」をやたら食べさせようとする社長さんのオススメプレッシャーで読み始めた(苦笑)。


 で、その漫画の中で考えさせられたシーンがあった。

大食いファイター vs 食べ放題の店

 についてだ。

 大食いを特訓する主人公・大原満太郎がホテルのバイキングへ入ろうとした時、お店側から断られてしまった。
 そこで満太郎が言った一言というのが…「俺は客だぜ!」と。

 ……う〜ん。
 これって難しい判断だよね。
 他にも【喰いワンGP】が終わった後に西山が「ライスおかわりし放題」の店で「おかわりし放題って書いてあるんだからご飯もってこい」というような態度を取るシーンもあった。

食べ放題を謳う店では、お金を払えば店の利益を貪っても許されるのか?

 「お店が『食べ放題』を謳っているんだから(時間内なら)いくら食べてもルールを逸脱していないだろう!!」…という正義も分かる。
 一方で「客寄せサービスとして始めたのだから、もうちょっと空気を読んでよしい!」という店側の気持ちも分かる。
 そうなると「だったら食べ放題なんてやるなよ!」という第三者からのクソリプが飛ぶのも見える…。
 どうするのが【正義】で、どうするのが【正解】なんだろう?


 一応…最近ではこんなニュースも見られるようになっているし。

 「食べる」という快楽行為のため、食べ放題の店で吐いては食べるを繰り返す人がいるというのだ。
 これは大食い以前の問題で言語道断!(怒)

 また、中国人観光客もわりと横暴なことをしているのは世界的にも有名な話で。

 中国人はとにかく大量の食べ物をテーブルに並べ、しかもそれらをほとんど残して帰るのだという。
 まぁ、これに関しては中国の「接待文化」が影響しているのだろう。

 中国では客人が来ると、とても食べきれない量の料理でもてなすという。
 完食できる料理の量だと「客人の腹を満たせない量の食事しか出さないなんて!」「客を軽んじている!」という思想・風習があるためだ。
 にしても、それを自宅じゃなくお店でやるな…という話でもあるが。

 ただ、近年はフードロスの観点から政府が法律で食べ残しを禁止した…なんてニュースもチラホラ。

食べ残しや大食いなど食品の浪費を禁じる「反食品浪費法」が可決。
大食い動画をネットなどで公開することを禁止し、違反した場合には、最高およそ170万円の罰金。

 これ、日本も導入してくれないかな……と個人的に思ったりする。
 というのも、以前に書いたけど…。

 苦しい思いをしてまで大食いする必要性はあるのか?
 「大食いしないとエネルギーが足りなくて死ぬ!」という体質の人なら仕方ない。
 そうじゃなくて、ただ注目を集めるためだけの大食いってのにはあまり賛同しかねない。


 とは言っても、テレビに関わる人間として

「じゃあ、お前は大食いの番組・企画を絶対やるなよ!!」

 というのは、また別な話になりがちなのよね…。
 言ってることが多少矛盾しているのは理解している。
 自らのギャラに関わってくる案件となると、信念がブレブレになってるのは非常に情けない。
 貧乏作家はつらいよ。





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