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残酷な独爺のテーゼ

 近年、年末が近づくと特に思う。

自分はいつからイベントごとを楽しめなくなってしまったんだろう?

 と。

 例えばだが…「12月25日」は「クリスマス」ではない。
 「12月25日」は「12月25日」にしか思わなくなってしまった自分がいるわけだ。

 同じように、大晦日はただの「12月31日」だし、元旦はただの「1月1日」でしかなので、感覚としては

「年末までに大掃除? 別に2025年に入ってからやっても関係なくない? 2024年にやりきることに何の意味があるの?」

 との考えになっている。
 むしろ、新年にゴミ収集が無いので不便だと思うぐらい。


 なんでこうなってしまったんだろう?
 イベントごとを楽しむことなく、特別感がまるでない日々を過ごす生活。
 人生としてはつまらないんじゃないか?

 ちょっと考えた結果

子供がいないから、季節ごとの”イベント”はあまり意味が無いんだろう

 という結論に達した。

 家庭があり、子供がいたら【親】という立場から子供に色々と教えないといけない。
 だからイベントごとを一緒に楽しむ”仲間”として、劇団の中に参戦していくんだろうな…と。
 その方が【家族ごっこ】をするにはちょうどいい。

 節分で鬼になったり、ひな祭り・こどもの日で人形を飾ったり、夏休みにプールに行ったり、運動会へ応援に行ったり、クリスマスでサンタクロースになったり…。
 イベントがたくさんあることで1年じゅう飽きずに【家族ごっこ】をすることができるわけだ。

 そう考えると、なんか切ない人生だな…俺って。


 ちなみに、現在行っているイベント的なものは「暑気払い」と「忘年会」ぐらいかな?
 ほぼ全部”飲み”がらみっていう…(苦笑)。

 ただ、唯一!
 記念というか…年度ごとの成長の記録を遺しておくため

誕生日


 だけはキッチリと【Happy Birthday to Me】している。
 ほんと、それぐらいかなぁ…。

 にしても、まさかこんな独爺どくじいさんな生活を送る人生になるとは、二十歳の頃に1mmたりとも思い描かなかったわ。
 ガラスの天井は分厚すぎる。




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