値上げの失敗例? 【飲食コンサルもどき】
先日、『ヨドバシカメラ』へブルーレイディスクのスピンドル(50枚入り)を買いに出かけた際、『横浜らーめん 山本家』の前を通った。
自分も以前に食べたことがあるが…。
いつ見てもわりと行列が出来ている新宿西口の人気店…だった。
この日は夕食(20時頃)どきにも関わらず、行列どころか店内に空席が目立った。
「えっ!?」
あまりにもビックリして立ち止まった。
この店に何が起きた??
夜間、毎回通って見る度、行列の絶えなかったお店だったはずなのに。
とりあえず券売機を見てみると、なんとなく理由が判明。
俺が食べたのは約1年前。
その時は「ラーメン(並)」が800円で「ごはん(食べ放題)」が無料だった。
1年前に食べてからその後は訪問無しだったので、どのような値上げ戦略を取ったのかは分からないが。
1年後の今、「ラーメン(並)」が900円で「ごはん(食べ放題)」が100円なのだ。
つまり!
今まで『山本家』でラーメンライスを楽しみにしていた人は、同じものを食べるには800円から1000円と…25%の値上げとなってしまったわけで。
個人的に「普通の家系ラーメン」に1000円を払うのは…ちょっとどうなんだろう? ってなる。
確かにここのラーメン、美味しいよ。
でも”特筆すべき美味さ”というのは無かったように感じる。
ラーメンとライスで800円の家系…それが一番のウリだったはずだ。
値上げのやり方に関しては、永田ラッパさんが自身のYouTube動画の中でちょっと触れていたが。
大手飲食チェーンでも、値上げによる来店率の影響のデータを見て、段階を経て値上げしているというのに。
というのは到底受け入れられる値上げではない。
おそらく『山本家』は値上げで失敗した。
だから急激な客離れを起こしてしまったのだろう。
あのラーメンに1000円払うなら…俺なら別なものを選ぶ。
ちなみに、俺が贔屓にしている『ラーメン豚山』は、コロナ前の780円から
と段階を経て、現在は950円にまで値上げされている。
(今年7月アタマに50円値上げした)
780円から950円に一気に値上げされたら「そんな高い外食できるか!」という心境になったかもしれないが。
徐々になら「まぁ、ウクライナ戦争とか円高とか燃費高騰のご時世だし、仕方ないか…」という諦め気分もあるし、値上げ仕方無しの同情もできる。
普段から通っているお店ではないため、味と値上げのバランスが適切だったのかは判断しかねるが。
お客が離れていってしまったということは…つまり、味が値段に見合わないということなんだろう。