エンターテインメントとしての「大食い」&「デカ盛り」
YouTubeを見ていたら「大食いの闇」と題したショート動画が流れてきた。
「大食いの競技が終わったらトイレで嘔吐」みたいなネタの中、最後に「死者を出してしまった」というネタも混じっていた。
まぁ…これに関しては、超引いて見れば「大食い番組」に起因することかもしれないが、実際は「大食い番組」が原因じゃない。
「早食い番組」が原因だ。
当時、テレビ東京での大食いコンテンツのヒットを受け、TBSで早食いをテーマにした番組『フードバトルクラブ』が始まった。
タイトルは映画『ファイトクラブ』の影響を受けたと思われる。
この番組の中では早く完食するためには手段を選ばない人もいて、ある競技で熱々のラーメンを早く食べるために水を入れて冷やすという”邪道”なやり方に賛否両論が巻き起こり、後に漫画『ラーメン発見伝』の中でオマージュされたほど。
で、この番組において【早食い=カッコいいこと!】という概念を視聴者に植え付けてしまったがゆえ、それを真似してパンを飲み込んだ中学生が亡くなってしまったというわけだ。
以降、テレビで「早食い」をウリにした番組はタブーとなってしまった。
かつ、直接関係ないかもしれないが「大食い番組」も早食いの要素が含まれていたため、併せて自粛せざるをえない状況に陥った。
数年後…
安全対策をしっかり行った上で
「大食い番組」のみ復活することとなり、そこからギャル曽根といったスタープレイヤーが誕生したわけだが…。
なんかそんなことを考えていたら「そもそも、大食い番組の歴史ってどうなんだ?」と思い、軽くリサーチしてみた。
どうやら…
どうやら、テレビ東京が1989年頃から始めたのがキッカケらしい。
イメージだと『TVチャンピオン』の中で生まれた企画かと思っていたが、さらに元祖があったわけか。
にしても、これだけ優良な大食いコンテンツなのに他局が真似しないのも珍しい。
「大食い=テレビ東京」の著作権を守っているのか?
もしくは出場者たちにテレビ東京の”縛り”があるのかな?
または、早食い番組の二の舞いを恐れているのかもしれない。
一方で「大食い」とは言わず「デカ盛り」や「オモウマい店」みたいにガワ(ネーミング)を変えてやったりはしているけどね。
令和の今は、大食いは別にテレビ番組(メディア)でなくとも個人でやれてしまうようになったので、YouTubeというプラットフォームを経て大食い系YouTuberが次々と爆誕するわけだが。
ただ、個人的には…
なんで人々が
大食いに惹かれるのかが
全く意味分からない
派である。
メディアで注目を集めるためがゆえ、デカ盛りチャレンジメニューとかを始めるお店もあると思うが。
なんだろ…「なぜ苦しい思いをしてご飯を食べなければいけないのか?」というのがずっと心にひっかかっている。
そりゃ「カツが5枚のった巨大カツカレー」とかは目を惹くと思うけどさ…。
エンターテインメントとしての食のビジュアルとか、万国ビックリ人間ショー的な大食いができるとか。
広告戦略としての大食い・デカ盛りにしか思えなくて。
出場者(大食い選手)側はそうは思っていないかもしれないけど。
あと【激辛】もそう。
ハッキリ言って、俺はハバネロ系の超激辛メニューが嫌いだし、美味しいと思ったことがない。
こういったデスソース的なもので辛くしているのって、ただ「口の中が痛い!」ってだけで「美味しい!」と思ったことが一度たりともない。
大盛り・デカ盛りよりも嫌悪感を感じるエンターテインメントのジャンルだ。
とかいうコメントを聞くと
「嘘つけ!」
と言いたくなる。
(※あくまで個人的な感想・意見です)
特異体質の持ち主だよね…激辛を食える人って。
まぁ…そんな反大食い的な意見を述べてはいるものの…
昨晩も知り合いの社長さんに勧められた「キング牛丼」チャレンジは断れないわけで…。
なかなか複雑な心境ではある。
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