『ウェブトゥーン』が大ブレイクしない理由を考察する
スマートフォンで漫画が読めるようになり、この数年で一気に勢力拡大をしつつある『Webtoon(ウェブトゥーン)』。
韓国が生み出した漫画の縦読みフォーマットで、コロナ禍を機に巣ごもり需要で急成長を見せた…のだが。
ここ最近、あまりいいニュースは聞かない気がする。
現に、今年5月には欧州からの撤退が発表されたりも。
縮小傾向にあるマーケットのようだが、出始めの頃は…
みたいな絶賛コメントを散々見た気がする。
とりあえず、ブームに乗っかって批難してたヤツは土下座しとけ。
どうしてこうなってしまったんだろう?
いや…いくつかアニメ化やドラマ化された作品もあるので、文化として全くダメだったわけじゃない。
ドラマ『梨泰院クラス』なんかは、日本でも『六本木クラス』としてリメイクされて大ブームになったよね。
アニメでも『神之塔』とか『俺だけレベルアップな件』『喧嘩独学』とか。
Webtoonが原作のメディアミックス作品をちょこちょこ見かけるようになってきた。
では、なぜスマホで扱いやすいはずの「縦読みフォーマット」が、旧来の「横読みフォーマット」に比べてブレイクしないのか?
個人的な感想を言葉を選ばずに言うならば…。
「縦読みがぁ!」とか「横読みがぁ!」と言う以前に
9割の作品がクソ内容
だからだと思う(爆)。
だって、リリースされる新作漫画がほぼほぼ「金太郎飴作品」だぜ?
この現象って「韓国の文化」なのかな?
例えば…。
様々な格闘技漫画に「少林寺拳法」「ボクシング」「テコンドー」などを使う選手(ファイター)が出てくるのは、読者としては許容できる。
競技や流派として格闘技のジャンルから外せないからだ。
しかし、Webtoonを読んでいると、『ドラゴンボール』の超サイヤ人や、『ジョジョの奇妙な冒険』の幽波紋を共通の言語として扱っているイメージがある。
よく見るのは【武林】とか【天魔神教】とか。
【天魔神教】って『ナノ魔神』の主人公の流派じゃなかったの!?
主に原作を担当している韓国人にとって「武林」などは「少林寺拳法」と同じ意味合いなのかもしれないが、その文化に親しんでいない自分は「何、パクっているんだ?」となった。
『キン肉マン』の作品で「天下一武道会」が開かれる…みたいな。
日本人にとって物語の展開を受け入れ難い場面をちょくちょく見かけている。
「二匹目のドジョウ」を狙うどころか「十匹目のドジョウ」ですら平気で卓上に出してくる厚顔無恥さに辟易とするな…俺的には。
もはや「カラーがぁ!」とか「コマ割りがぁ!」レベルじゃない。
感情として内容が入ってこない作品が多すぎる。
他にありがちな設定が
みたいなの。
男だからそういうのが多いが、女子だったら
といったワードが多そう。
で、そうしたヒットしたキーワードを使って
となっているのがWebtoonなわけだ。
Webtoonのマーケティング担当…無能か?
二匹目ぐらいまでは許すとしても、十匹、二十匹もほぼ展開が同じ作品を見せつけられても、そりゃ飽きるぞ?
これって、Webtoonの製作工程にも問題があると思う。
いわゆる「完全分業」状態だよね…Webtoonの漫画って。
原作と作画が完全に別れていて、作画の中でもさらに分業になっていて。
それぞれ専門の人たちが流れ作業で漫画を制作している。
それらの「作画マシン」の人々が感情の入っていないWebtoon作品を大量生産をしているものだから、絵や構図が似まくってるし。
酷いWebtoon漫画になると、『小悪魔教師サイコ』みたいに1つの原作を元に2つの作画チームが別々の作品を作る…なんてことにもなっている。
こうして、オリジナル路線の作品が枯渇している状態でウリジナル路線の同一原作者の作品を乱発しているものだから、プラットフォームとしての質が低下。
世界的にもWebtoonを受け入れ難くなっている…と個人的には思っている。
一応、俺が読んでいる縦読みは…
ぐらいかな?
ちなみに、全部「LINEマンガ」でだ。
時々、「未読作品を@話読むとコインプレゼント」みたいなキャンペーンで新作をレコメンドされるが、1話のサンプルを見ただけで「あ、あの作品と似てる」ってなって読む気すら起きない。
あとはひたすら最後のページまでスワイプするだけ。
ことさら、マンガに関しては「マーケットイン」で作るんじゃなく「プロダクトアウト」で…。
漫画家の個性を読者に示し
これが
俺(私)が描きたい
作品なんだよ!
というエゴを見せつけてもらいたいと思う。
マンガは、その作者のエゴが面白いかどうかで判断されると思う。
いい加減に「過去のヒット作の十番煎じ」なんてマンガを新作として連載スタートさせるのは勘弁して欲しい。
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