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傾聴する③
前回と前々回では、上記の「プロカウンセラーの聞き技術・話す技術」についてまとめてきました。
今回はその続きになります。
前回、前々回と合わせて読んでもらえると嬉しいです。
さて、今回は
「③ 話を聴くときに絶対やってはいけないこと10」
についてです。
では、始めます。
① アドバイスをしようとするな。良いことを言おうとするな。
アドバイスや相手の役に立ちそうな情報というのは、相手からしてみれば「余計なこと」になってしまう可能性がある。
だからとにかく聴く。
② トラブルや問題を解決しようとしない
解決しようとするのではなく、相手のことをわかろうとする姿勢が大事です。
話し手は解決を求めるのではなく、ただ話を聞いてほしいのです。
③ 「あなた/相手が悪い」が禁句。善悪を判断してはいけない
「善悪」にとらわれていては相手の話を聞くことができなくなってしまう。
だから「不思善悪」の心構えで相手の話を聞く。
④ 大事な話を聞くときは、緊張感が伝わってはいけない
相手は余計に緊張して、話せなくなるので、聞き手は緊張感を持たないようにする。
その方法として、前回紹介しましたが、相手がリラックスして話ができるように、席にゆったり座り、ゆっくりと頷く、などがあります。
⑤ 話題に興味を示さない相手と話すほど苦痛なことはない
「はい、わかりました」ではなく、+αの感情が伝えられるようになれば、コミュニケーションもより円滑に進む。
+αの感情とは
例えば
・少し驚てい見せる
・あいづちを大きくうつ
・考えるそぶりを入れる
などがあります。
⑥ 「はい」「いいえ」で答えるような質問をしてはいけない
オープン・エンドの質問をすることで、聞き手が誘導したものではなく、自分の気持ちや意見を自由に答えることができる。
ただ、うまく説明ができない場合もあるので注意が必要です。
⑦ 「みんな言ってる」「会社の方針」では部下はついてこない
リーダは「私は」という主語を明確にして、自分の言葉として語る必要がある。
覚悟と責任が伴わなければ、部下を動かすことはできない。
だからこそ、私はこう思う、と素直に自分の意見を伝えることが大事です。
⑧ 良い報告を受けたからといって結果だけを喜んではいけない
結果だけでなく、結果につながった努力を誉める。
また、頑張って努力した相手の存在そのものを尊重する。
そうすれば、ネガティブな報告ができない、という悩みがなくなり、安心して報告や相談をすることができるようになります。
⑨ 自分の体験うあフィルタを通して話を聞かないように心がけよう
つい自分がこれまで体験したことや、経験したこと、あるいは聞いて知っていることなど、いわば自分の中に蓄積されたデータベースを通して話を聞こうとする。
しかし、できるだけフラットな気持ちで、相手の話に耳を貸すよう心掛ける。そうすれば、話し手は安心感をもって話をすることができます。
⑩ どんな話をされても、決して動揺を見せてはいけない
相手の驚いたリアクションを見て、話すをやめてしまうということもありえる。
そして、やっぱり話さなければよかったと思ってしまうかもしれない。
だからこそ、どんな話をしても、いつも温かく見守る。そんな安心感が伝われば、きっとどんなことも話してくれる。
以上が本に書いている内容です。
教育現場では、やっぱり部下や子どもが相談されると、なんでもかんでも解決したくなる、アドバイスを送りたくなります。
でも、ぐっと我慢する、それも大事なんだと痛感しました。
今後の教育に生かしていきたいです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
何かの参考になればうれしいです。