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 「傾聴する①」

 ただ聞く、のではなくて

 聴く。

 さらに耳を傾けながら聴く。

 じっくりと耳を傾け、共感しながら聴く、これが傾聴と言われています。


 はじめまして、先生をしています、旬五郎といいます。

 先生1年目の方や、学校の先生を目指す方の支えになればと思い投稿します。

 読んでもらえると嬉しいです。

 では、始めます。
 
 今回は「傾聴」についてです。


 先生には
 
  ・一人の子どもの話を聴く力
  ・複数人の子どもの話を聴く力
  ・保護者の方の話を聴く力

 など、いろいろな相手の話を聴くことがあります。

 また、場面も様々です。
 例えば
  ・子どもの楽しかった話
  ・子どもの嫌だった話
  ・子ども同士のトラブルの話
  ・生徒指導での、子どものむしゃくしゃした話
  ・生徒指導での、子ども自身も理由が分からないし、説明がうまくできないあやふやな話
  ・保護者のわが子への想いを語る話
  ・保護者の学校、担任、授業への要望の話


 そんな場面では、「傾聴」がとても役立ちます。

 では、以下では「プロカウンセラーの聞く技術話す技術」を参考にさせていただき、聴く力や聴き方についてまとめていきます。

 この本では
 ① 聞くのが下手なのはこんな人・聞き下手の特徴とは?
 ② まずは心構えや態度を改善。正しい聞き方とは?
 ③ 話を聴くときに絶対やってはいけないこと10
 ④ 相手の心を裸にし、本音を引き出す極意
 ⑤ さらに上手に話を聞くための上級テクニック
 ⑥ 思いや情報がきちんと伝わる、上手に話すためのコツ
 ⑦ こんなときはどう対処したらいいの?好感度があがる聞き方&話し方

という7つに分かれて記載されています。

今回はこの①についてまとめていきます。
次回以降はいくつか紹介していきたいと思います。


 

① 聞くのが下手なのはこんな人・聞き下手の特徴とは?


  聞くのが下手な人は以下のような人であると紹介されています。
  またその結果、どのような影響を与えるのかを紹介していきます。

◎下手な人、その1「沈黙に耐えられない人」


  間に耐えられず自分から話を進めてしまう
  自分の番が来るまで待てない人

 その結果、多くの人が一生懸命に話をしようとしていたところを、止められ、早く話しなさいと怒られると拗ねて、「言っても分かってくれない」など不満を抱くようになる。

 

◎ 下手な人、その2「いつの間にか尋問口調になる」


 相手は話に対する敬意がなく、話を聞く姿勢としてふさわしくない。
 
 例)あれはどうなんだ?、これはどうした?

 その結果相談をもちかけただけなのに、尋問されては怒られたような気分になる。

 

◎ 下手な人、その3「思い込みが激しい人」


  
  例)「わかる!わかる」といって相槌をうち分かったつもり、理解したつもりになっている。
 思い込みで会話を進めてしまう。
 
この展開はきっと、こう進んでいくんだろうな、と思い込み、話が終わらないうちに、話を進めてしまう。

 その結果、表面的なところでしたか、話をできていない。深いところまで話をできていないことが多い。

◎ 下手な人、その4「会話をまとめたがる」

  例)「それってつまり~ということだよね」 
  話をしたいのであって、アドバイスを求めていない人が多い。
 
  その結果、話を聞いてもらえなかった、という印象しか残らない。


◎ 下手な人、その5「アドバイスをしたがる」

 相手の話をまとめて結論を出したがる。
 話をちょっと聞いただけでアドバイスをしたがるような人は、話題の一部分だけをきりとって、勝手な解釈でアドバイスをしているに過ぎない。

しかも、アドバイスというのは基本的に

・「現状を否定するようなニュアンスが含まれる」
・上から目線になる

 その結果、自分の現状を否定されたと感じて、こんな人に話してもムダだと感じてしまう。

◎ 下手な人、その6「すぐに結論を出したがる」

 「要するにあなたが言いたいことはこういうことでしょう?」などと、まとめたがるが、
 
 私たちの感情や物事というのは複雑なものです。

 にもかかわらず、話をまとめようとるすと、一面だけを見て「決めつけている」と思われても仕方がありません。


 以上が①「聞くのが下手なのはこんな人・聞き下手の特徴とは?」の内容です。

 端折っている部分もありますが、このようなことが書いてありました。

 

 では、次にこの内容を教育現場に置き換えて考えてみます。

 子どもたちは、自分の話をとにかく聞いてほしい。

 しかも、自分が話をしたいタイミングで、気が済むまで。

 そんな子どもがいっぱいいます。

 生徒指導や、教育相談でもそうです。

 子どもは大人に聞いてほしいことがいっぱいあります。

 家でのこと、友だちとのこと、勉強のこと、塾でのこと、今日の登校中のこと、嫌だったこと、嬉しかったこと。

 いろいろな感情があふれかえります。

 言葉巧みに話をする、そんな子どもはほとんどいないので、

 言葉がつまりながら、同じところを繰り返しながら、本当に話したいことへと進んでいきます。

 その怒涛の感情の波にさらされると、

 どうしても、「早く終わらないかな」と思ってしまいます。

 そういう時に、早く結論を出したくなる、早く終わらせようとまとめようとしてしまう。
 尋問口調で「それで?」と聞いてしまう。

 
 そんなときにこの本を読んで深く反省をした記憶があります。

 いや猛省しました。

 
「ただ聴く」、と思っていたのが、
「しっかり聴く」「とにかく聴く」その姿勢が

 子どもの成長のために、子どもの信頼関係構築のために

 必要であることを認識しました。


 今回は以上です。

 次回は②まずは心構えや態度を改善。正しい聞き方とは?

 についてまとめていきます。

 読んでもらえると嬉しいです。




 



  
  

  

  

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